埼玉県の高校図書館司書が選んだイチオシ本 2016

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翻訳できない世界のことば

エラ・フランシス・サンダース

●1つの母語では分かち合うことのできない感覚を、この本では分かち合うことができます。翻訳できない、言葉にできないことを誰かと分かち合えるとても素敵な本だと思います。

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蜜蜂と遠雷

恩田 陸

●本から音楽が溢れ出してきて、読んでいると、心地よさを感じます。優しくて、あたたかくて、綺麗な物語。いつもまでも読んでいたくなる今年1番の本でした。 ●無縁の世界を身近に感じさせる物語力!

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陸王

池井戸 潤

●埼玉県の行田市にある中小企業が主役で親近感を得られ、就職すること、仕事をする意味についても触れられていて高校生にぜひ読んでほしい作品です。 ●作者は「陸の王者」卒の元銀行マン。だから、リアル。

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タスキメシ

額賀 澪

●駅伝への想い、人生への葛藤と選択、そしておいしいご飯の匂いがとても魅力的な、読後感爽やかな作品でした。 ●部活、進路、人間関係……主人公が最後に出す答えが素敵です。しかも料理がすごくおいしそう。

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コンビニ人間

村田 沙耶香

●高校生に「おもしろいよ」と言って薦められる芥川賞です。「ダメな人の話でしょ?」と読む前には笑顔で言っていた生徒が、返す時には神妙な顔で「おもしろかった」と言っていたのが忘れられません。

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東京會舘とわたし(上)旧館

辻村深月

●“出会い”とは偶然ではなく必然。そんなことを改めて感じさせてくれる本でした。 ●東京會舘という場所を媒介にして時を巡る大河小説です。どの時代にもそれぞれの人生のドラマがあったとしみじみ感じます。

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ツバキ文具店

小川 糸

●文字にこんなに力があるなんて思いもしませんでした。おいしい料理あり、ハイキングありのとてもうれしい一冊でした。 ●おだやかな鎌倉の四季の暮らしと手紙に関する知識が丁寧に語られている。

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学校が教えないほんとうの政治の話 (ちくまプリマー新書)

斎藤 美奈子

●二項対立の形で、わかりやすく政治を説明している。

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アンマーとぼくら

有川 浩

●まず高校生の今、読んでほしい。そして、将来、人の親になった時に、もう一度読み返してもらいたい。子から親、親から子、どちらの“想い”も尊く素敵だなと思います。

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小説 君の名は。 (角川文庫)

新海 誠

●夢の中で高校生の男女が入れ替わる……。入れ替わったまま過ごしていくうちに、お互いに興味を持ち、芽生えていく想い。2人は現実で交差することができるのでしょうか。感動必須の小説です。

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また、同じ夢を見ていた

住野 よる

●本が好きで"かしこい"小学生の少女の視点で「幸せとは何か」を問う物語です。地の文が少女の口調で堅苦しくないので、普段活字になれていない人でもすらすら読めます。

高校生(...とこれからの高校生、かつて高校生だった皆さん)にオススメ

「埼玉県の高校図書館司書が選んだイチオシ本2016」は、2015年11月~2016年10月に出版された本の中から、埼玉県の高校司書が、高校生にぜひおすすめしたい!と思った本に投票し、決定しました。

応募時に投票者がつけたオススメ度★(べスト1★★★・ベスト2★★・ベスト3★)を集計し、選定しています。
ここのコメントも、投票時に埼玉県内の高校司書がつけたコメントです。

ちょっと本を読むのは苦手、という高校生にも、メジャーな本は大体読んでるからもっと別の本を、という高校生にも、自信を持っておすすめできる本ばかりです。

15人の人が「いいね!」を押しています。

閲覧回数:2907回、公開:2017/03/01

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書いた人 : 埼玉県高校図書館フェスティバル実行委員会さん

県立高校司書の有志で「埼玉県高校図書館フェスティバル」というイベントを開催してきました。イベントはお休み中ですが、高校生にすすめるイチオシ本を毎年投票で決めています。

専任・専門・正規の司書が置かれた埼玉の県立高校図書館は、読書に授業に交流の場にと、生徒たちから愛されています。「人」のいる高校図書館の楽しさを皆様に知っていただきたいと思っています。

http://shelf2011.net/

Twitter : shelf_20110219 - 作者につぶやく

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