直木賞候補作傑作選

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ラブレス

桜木 紫乃

タイトルと装丁のイメージを覆す本書は貧しい開拓民の子として生まれた主人公を中心に据えた女性三代の物語。圧倒的な読み応えとジワジワくる感動。女性をここまで泥臭く骨太に描いた点で見事。23年下期候補作。

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リアル・シンデレラ

姫野 カオルコ

温泉旅館の子として生まれた主人公。冷遇されて育った半生だったが資産家の息子との縁談が持ち上がる。 シンデレラを地で行くと思われたヒロインだったが・・幸せとは何かを強く問いかける。22年上期候輔作。

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ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。 (100周年書き下ろし)

辻村 深月

30歳を目前にした二人の幼馴染。一人は東京で成功し、もう一人は地元に残り独身OLとして日々を過ごす。二度と交わることのないと思われた二人の人生がある殺人事件をきっかけに交錯する。21年下期候補作。

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警官の血 上巻

佐々木 譲

昭和23年安城清二は警視庁巡査を拝命する。平凡な制服警官だったが謎の死を遂げる。それは二代目の息子民雄に引継がれる。そして三代目の和也へ。警官のプライドと血脈を硬質な筆致で描く。19年下期候補作。

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赤朽葉家の伝説

桜庭 一樹

鳥取の旧家赤朽葉家の女性三代を描く作品。千里眼と呼ばれた祖母漫画家の母、そしてわたし。高度成長期からバブル崩壊、そして現代へ。時代は流れていくがそこには変わらない一族の謎があった。19年上期候補作。

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空飛ぶタイヤ

池井戸 潤

「あの事件」を聞いた時に思い浮かんだのは不正な運行管理と、いい加減な整備をしている運送会社。しかしその真実は・・実際にあった事件をモチーフに大企業と零細企業との壮絶な戦いを描く。18年下期候補作。

エンターテイメントにこだわる方にオススメ

1935年(昭和10)当時文藝春秋の社長だった菊池寛によって創設された直木三十五賞(直木賞)は、大衆小説を対象にした文学賞です。 現代的な解釈を加えるとするなら文句なしに面白いエンターテイメント作品に贈られる賞と言えるでしょう。 受賞作はもちろんですが、候補作でも一定の水準を満たしている作品と判断して差し支えありません。

今回のレシピは受賞こそ逃したものの「これこそエンターテイメント!!」と思える最近の候補作を6つチョイスしてみました。

『警官の血』の佐々木譲さん。
『赤朽葉家の伝説』の桜庭一樹さん。
『空飛ぶタイヤ』の池井戸潤さん。
『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ』の辻村深月さん。
『ラブレス』の桜木紫乃さん。 
この方たちは後回別作品で直木賞を受賞されています。

『リアル・シンデレラ』の姫野カオルコさんはすでに4回候補になっています。 

山本周五郎賞の選考委員を務めるほどの大御所である佐々木譲さんは、作品より個人に贈られた印象がありますが『警官の血』で受賞して欲しかったというファンの声を多く聞きます。

文学賞に関しては、作品の質より周囲を取り巻く関係者の思惑に大きく左右されることもあり、否定的な意見があることも事実です。 ただ直木賞に関して言えるのは、何か面白い小説ない?という問いに対してストレートな答えを出してくれるということです。 おそらくそれは一方的な私見ではないと思います。

※図書館蔵書検索を前提にすべてハードカバーを掲載しましたが、レシピ作成日現在『ラブレス』以外は文庫版が出ています。

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閲覧回数:1101回、公開:2012/11/12

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書いた人 : きたあかり @ 913.6さん

最近、20年ぶりに図書館を利用しています。 
この間納付した地方税をすべて取り返す勢いで読みまくる所存です。 (笑)

http://book.akahoshitakuya.com/u/3103

Twitter : akarikita - 作者につぶやく

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