さんの書評2026/02/20

人望が集まる人の考え方を読んで

人望が集まる人の考え方を読んで タイトルに興味を持ち、この本を手に取った。本書は人望を得るための方法を、人間の習性、相手との関わり方、相手との会話方法の3つの視点から、合計13項目の具体的なアプローチとして紹介している。それぞれの方法には共感できる部分もあるが、すべての項目が1対1の人間関係における留意点にとどまっており、1対多数の関係性において継続的な信頼を得る方法についての言及がなかった点は遺憾である。タイトルの「人望」という表現から想起される内容と比較すると、実際の内容は「良い人間関係の構築方法」と表現する方が適切であると思われる。 また、傾聴については、相手の話を聞いているという姿勢を示すために顔を見ることが紹介されていたが、本質的な要素である表情を観察することについては十分な言及がなかったため、踏み込みがやや浅い印象を受けた。会話中に相手の表情を確認し、必要に応じて対応を調整する方法についても紹介があれば、より実践的であったと考えられる。 とはいえ、人間関係において基本となる事項は概ね押さえられており、コミュニケーションスキルを身につけたい人にとっては有用な一冊である。傾聴については本書の主題から外れるためここでは詳述しないが、より専門的に扱った他書を参照することを勧めたい。

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