まだ鎖国下にあった江戸時代末期に、家業の油商とは異なる茶葉交易に乗り出したお希以(後の慶)。相当に行き当たりばったりな、無茶な取引をひたすら勢いだけで突進して、あれよあれよと富を築き上げるサクセスストーリーが前半部分。しかし亀山社中の浪士達と関わりを持ち始めた辺りから何となく風向きが変わり始めたな。どうもこの人、金の扱い方が雑で、本当の意味での商才があったとは言い難いような気がするが・・・。それとも、この時分の成功者ってこんなものだったのかな? 金を持っていて、あちこちで大盤振る舞いをしているような処には、そこにたかる不埒な奴も寄ってくるだろうから、詐欺に遭うのもむべなるかなという気もしないではない。ともかく最後までなんとか持ちこたえて最終的には良き晩年を迎えられたのは、良かった良かった。