文正草子(ぶんしょうぞうし)とは、室町時代に成立した御伽草子の1つ。塩売文正・塩焼文正・ぶん太物語などの異名がある。全3冊。主人公の文正が立身出世して、娘たちも良縁に恵まれると言う話は、祝儀物として特に婦女子からは歓迎され、正月の吉書の題材や嫁入り道具の1つとして重宝された。