STAY AT HOME, KEEP READING! COVID-19 : これまでとこれから詳しく
STAY AT HOME, KEEP READING!

みんなの書評

さんの書評2020/04/08

ソフトウェア開発者のための市場・製品・キャリア選択

# 書評☆3: 情熱プログラマー ソフトウェア開発者の幸せな生き方 | ソフトウェア開発者のための市場・製品・キャリア選択 ## 概要 - 書名: 情熱プログラマー ソフトウェア開発者の幸せな生き方 - 副題: - 著者: Fowler, Chad - 出版: 2010-02-25 - 読了: 2020-04-07 Tue - 評価: ☆3 - URL: book.senooken.jp/post/2020/04/19/ ## 評価 「偉大な開発者も昔は普通の人と同じように,悶々とした日々を送っていた」というこの本の触れ込みをどこかで見かけ,前から興味を持っていて読んだ。 元々アルトサックス奏者のミュージシャンだった異例の経歴の著者による,ソフトウェア開発者の生き方について書かれている本だ。 著者の大企業での勤務経験も踏まえ,ソフトウェア開発者としてのキャリアを成功するためのコツを解説している。 マーケティングの側面を重点的に取り扱っていた。キャリア選択としての,市場の選択,製品の選択,自己研鑽など。いわれてみれば当然のようなことが書かれていた。 言うのは簡単だが,やるのは難しい内容が多かった。 前評判で普通の人だったという話に興味を持ったのだが,残念ながら著者は普通の人ではなかった。そうでなければMicrosoftに買収されるような企業にはいないし,多くの重要なポジションに就くことすらできていないだろう。 そういう意味で,数多くの自己啓発本と同じようにそこまで自分には響かなかった。 ## 引用 > ### p. 12: 4 一番の下手くそでいよう > 1. 自分自身にとって「一番下手くそになる」状況を見つけよう。 > ___ > 積極的に活動している開発者コミュニティが近くになければ、インターネットを利用しよう。君から見て高く評価できて、自分の目指している「次の段階」の開発者たちがいるオープンソースプロジェクトを選ぶ。そのプロジェクトのTO-DOリストやメーリングリストのアーカイブを調べ、何らかの機能やメジャーなバグフィックスを選び出し、コーディングに励もう。 > ___ > そうしているうちに、やがてプロジェクトチームの信頼されるメンバーになっていることに気付くだろう。 「一番の下手くそになる」(Be the Worst) という有名な格言の出典に辿り着いた。 自分より優秀な人間に囲まれていると,勝手に自分のレベルも上がるという話だった。 言葉だけどこかで知っていたのだが,自分の身の回りでは難しいと感じていた。今すぐ始めよう!の節で,具体的な手順が書かれており,身近にそういうグループがなければ,自分からそういう開発者コミュニティに入っていって無理やり一番下手くそな状況を作ればいいという話だった。 自ら一番下手くその環境に見を投じるというのはなかなかストレスがかかるのだが,なるほどと思った。 > ### p. 43: 12 ビジネスの仕組みを学ぶ > 1 ビジネスの基本に関する本を1冊手に入れ、最後まで読み遠そう。良い概説本を見つけるコツは、MBA (経営学修士) 死亡者向けの本を探すことだ。実用的で適度に短い参考書として、『The Ten-Day MBA』 [Sil99] を紹介しておく (*1] [邦訳] 渡会圭子・曽根原美保 訳『10日で学ぶMBA』ソフトバンククリエイティブ)。この本はタイトル通り10日で読める。それほど大きな投資じゃないだろう。 社会人としてビジネスの基本については知ったほうがいいだろうとは思っていたが,なかなかきっかけがなく後回しにしていた。今回,ここで良さそうな本を紹介していたので,この本を読んで勉強してみたい。 ## 結論 ソフトウェア開発者のキャリア成功のコツが書かれていた。よくある自己啓発本的な側面も多く,自分が思っていたより,普通の人ではなかったので,残念ながらいまいち自分には響かなかった。 ただ,引用した2の箇所,特に「10日で学ぶMBA」を知れたのは大きかった。 160ページ程度と文量はそこまで多くはない。いろんなところで引用される本なので,教養として読む感じだろう。

この書評がいいと思ったら、押そう! » いいね!

さんの書評2020/04/05

家賃は今すぐ下げられる! ――家賃崩壊時代にトクする知恵

家賃は今すぐ下げられる! ――家賃崩壊時代にトクする知恵 日向咲嗣(著) <総括> 法を理解し、根拠のない常識を論破し、すぐにQOL向上するための指南書として優れている。 著者は以下のように読者に説く。 家計の四大疾病(生命保険、社会保険、住居費、教育費)の中の最大の「病」をなぜ今すぐ切り詰めないのか? なぜ家賃は月収の1/3までという根拠のない理論を信じるのか? なぜ景気が変動しているのに、同じ賃料で住み続けても声を上げないのか? まさに上記は刷り込まれた常識であった。 リーマンショックによりオフィス賃料は下がっている(地価に連動)のに、家賃は連動していない。 今後、超高齢化社会を迎え、人口減少が確実な状態なのに、未だに大家に住まわせてもらっている小作農根性ではいけない。 家賃交渉の指南書として非常に有益であり、調停を視野に入れ交渉すべきである。 この本に書かれている内容をしっかり理解し、指南通りに行動すれば、すぐにQOLを向上することが可能だと考える。 日本人ならばこの本を持って、今夜にでも妻を説得すべきである。

この書評がいいと思ったら、押そう! » いいね!

さんの書評2020/04/04

過去に縛られず,今の自分を受け入れて,今の自分に集中すること

# 書評☆4: 嫌われる勇気 | 過去に縛られず,今の自分を受け入れて,今の自分に集中すること ## 概要 - 書名: 嫌われる勇気 - 副題: 自己啓発の源流「アドラー」の教え - 著者: 岸見 一郎 and 古賀 史健 - 出版: 2013-12-12 - 読了: 2020-04-04 Sat - 評価: ☆4 - URL: book.senooken.jp/post/2020/04/16/ ## 評価 人気の本ということで興味を持って読んだ。 世界3大心理学としてフロイト,ユングとともにあげられるアドラー心理学を解説している本だ。 悩みを持つ青年と哲人の2名の対話形式で話が進んでいく。青年の懐疑心は読者の疑問を代弁しており,少々手厳しいように感じたが,それをきっちり説き伏せていった。ある意味,アドラー心理学に対しての自信があるからできる形式だった。 対話形式であるため,具体例も数多く例示されていたため,内容を理解しやすかった。 「人を動かす」で有名なデール・カーネギーにも影響を与えた心理学ということで,期待しながら読んだが,期待通りの本だった。 それなりに量があり,内容を要約するのは少々難しい。目的論的で,共同体主義的な考え方がベースにあるように感じた。 今の自分を受け入れて (自己受容),他者と自分の課題を分離して,自分ができることに集中し,他者を信頼して横の関係を重視し,貢献感を獲得することが幸福への道という感じだった。 書名の「嫌われる勇気」というのも本文で解説されている。他者の評価を気にしてばかりいるのは,結局自己中心的であり,自由の欠如した貢献感しか得られない。自分と他人の課題を分離して,気にせず自分の集中することが大事という由来だった。 ## 引用 > ### p. 27: なぜ「人は変われる」なのか ここではアドラー心理学が過去の「原因」ではなくいまの「目的」を考えるという特徴が説明されていた。 「不安だから、外に出られない」のではなく,「外に出たくないから、不安という感情をつくり出している」というのは,ありえるケースだ。 フロイトの原因論だとたしかに,過去のできごとで未来の全ても決まるという身も蓋もない考え方になってしまう。 > ### p. 71: すべての悩みは「対人関係の悩み:である ここではアドラーの「人間関係の悩みは、すべて対人関係の悩みである」という言葉が紹介されていた。極論そうなのかもしれない。 > ### p. 80: 言い訳としての劣等コンプレックス ここでは劣等感と劣等コンプレックスの違いについて説明されていた。劣等感自体は向上したいと思う状況であり,悪いものでもない。ただし,劣等感を言い訳に使い始めた状態を劣等コンプレックスと呼んでいる。AだからBできないというのはよくあることで,これが劣等コンプレックスであり,よくない状況だ。例えば,「学歴が低いから出世しない」などがそうだろう。 > ### p. 95: 「お前の顔を気にしているのはお前だけ」 ここでは「対人関係の軸に「競争」があると、人は人間関係の悩みから逃れられず、不幸から逃れることができません。」という言葉が印象に残った。 この後に,人格攻撃された場合の話があり,「そもそも主張の正しさは、勝ち負けとは関係ありません。あなたが正しいと思うのなら、他の人がどんな意見であれ、そこで完結するべき話です。」という言葉印象になった。 自分が正しいと思ったら,そこで完結することにする。 > ### p. 146: 対人関係の悩みを一気に解消する方法 ここではアドラー心理学の特徴の一つとして,承認欲求の否定と自分と他者の課題の分離という話が展開された。 他人の課題は他人がどうこうする話で気にする課題ではなく,自分の課題に集中し,それについて他者がどういう評価を下すかというのは他者の課題であり,自分にはどうにもできない話という話があった。 他人の評価をどうにかできないというのはたしかにそうだ。 > ### p. 162: ほんとうの自由とはなにか ここでは承認欲求と自由についての話があった。その中で,署名にもある「自由とは、他者から嫌われることである。」という言葉があった。 誰からも嫌われずに生きるということは,他者の評価を気に掛け生きることであり,結局それは自分中心の生き方になるという話だった。 > ### p. 179: 対人関係のゴールは「共同体感覚」 ここで課題の分離は対人関係の出発点で,ゴールは共同体感覚というやりとりがあった。 共同体主義的な考え方があるのだなと感じた。 > ### p. 182: なぜ「わたし」にしか関心がないのか 「じつは「課題の分離」ができておらず、承認欲求にとらわれている人もまた、きわめて自己中心的なのです。」このフレーズが印象的だった。 > ### p. 195: 叱ってはいけない、ほめてもいけない > ほめるという行為には「能力のある人が、能力のない人に下す評価」という側面が含まれています。 > ___ > まさに「ほめること」の背後にある上下関係、縦の関係を象徴しています。人が他者をほめるとき、その目的は「自分よりも能力の劣る相手を操作すること」なのです。そこには感謝も尊敬もありません。 > ___ > 誰かに褒められたいと願うこと。あるいは逆に、他者をほめてやろうとすること。これは対人関係全般を「縦の関係」としてとらえている証拠です。 > ___ > アドラー心理学ではあらゆる「縦の関係」を否定し、すべての対人関係を「横の関係」とすることを提唱しています。ある意味ここは、アドラー心理学の根本原理だといえるでしょう。 > ___ > そもそも劣等感とは、縦の関係の中から生じてくる意識です。 ここはアドラー心理学の根本的な部分だった。叱ったり褒めるという段階で縦の関係になるというのはたしかにそうだと思った。 縦の関係を回避するには,感謝や支援というのが重要になる。 > ### p. 206: 自分には価値があると思えるために ここでは自分に価値を感じて,勇気を持てるようになるためのポイントとして,「人は「わたしは共同体にとって有益なのだ」と思えたときにこそ、自らの価値を実感できる。」という言葉が印象的だった。 他者からの評価ではなく,自らの主観で思えること。これが重要なのだそうだ。家事に務める専業主婦なんかを考えるとこれが重要なのかもしれない。 > ### p. 252: 人はいま、この瞬間から幸せになることができる 「幸福とは、貢献感である」というフレーズが登場した。自分に価値があると思えることの続きの話となっている。 承認欲求に基づく貢献感には自由がないともあった。 この貢献感を得るには,共同体感覚が必要で,自己受容,他者信頼,他者貢献が足りていないという話だった。 ## 結論 自己啓発本らしく読んでいて前向きになる本だった。 青年の質問が読者の疑問を代弁しており,考え方がよくわかった。ただ,こういう対話形式だとあとで見返しにくいので,教科書のように図解されたものがあるといいなと感じた。 過去のことに縛られて,AだからBできないという考え方で,じたばたしている人にはうってつけの本だろうと感じた。

この書評がいいと思ったら、押そう! » いいね!

さんの書評2020/04/04

Webサービスの公開だけに特化したデプロイ手順書

# 書評☆3: 個人開発のための Webサービス公開マニュアル | Webサービスの公開だけに特化したLaravel, Rails, Nuxt.jsのHeroku, AWS, GCPへのデプロイ手順書 ## 概要 - 書名: 個人開発のための Webサービス公開マニュアル - 副題: 開発したあと何をしたらいいのかわからない人へ - 著者: 難破 聖一 - 出版: 2020-01-01 - 読了: 2020-04-05 Sat - 評価: ☆3 - URL: book.senooken.jp/post/2020/04/14/ ## 評価 Webサービスを個人開発した後の話を解説している。 具体的には,以下2点を解説した本だった。 1. デプロイ: Heroku, AWS, GCPを使ったアプリケーションのデプロイ,Circle CIによるCI 2. リリース: Google Analytics, Search Console, Google Adsense, Cloudflare, Mackerel だいたい2章のデプロイが書籍の1/2程度を占めており,残りの1/3を3章のリリース,その他という構成だった。 このデプロイが,Laravel, Ruby on Rails, Nuxt.jsの3のWebフレームワークごとに行っており,3x3の解説があったため文量の肥大化の原因だった。 ここは説明過多に感じた。どれも基本は似たような構成なのだから。フレームワークごとに1個のPaaSの解説で十分だったと感じた。 ここに興味があれば,読む価値はあるかもしれないが,個人開発できるくらいならばそれぞれのPaaSのマニュアルを見ながら自分でできるのではないかとも思った。 その他に,リリースや運用の話もあるのだが,ツールの使い方などあまり込み入った話はなく,浅く表面的な話が多い印象であまり参考にならなかった。 肝心の開発者の失敗談も,失敗した事例の話だけでうまくいった事例がなく,気持ちが下がって読み終わってしまった。 ## 引用 第3章のGoogle AnalyticsとGoogle Adsenseのプライバシーポリシーへの記述追加が参考になった。 プライバシーポリシーにこれらを記述しているサイトを見かけてはいたが,必要だというのを初めて知った。ただ,必要だという根拠が示されていなかったのは残念だった。自分でどこかで調べようと思った。 ## 結論 気を引くような書名であり,興味があったのだが,内容がほとんどPaaSへのデプロイ手順書となっており,やや期待はずれだった。 肝心のリリース後の運用についても当たり障りないことが書いてある感じで,例えばGoogle Analyticsの分析結果を受けて,具体的にどうすればいいのか?分析結果の具体的な活用方法がなく,知ったところであまり意味がなく感じた。 PaaSへのデプロイ手順がわからなければ,公式マニュアルなどを参照するしかないだろうし,全体として中途半端な本に感じてしまった。 書名通りあくまでWebサービスの公開だけに特化したデプロイ手順のマニュアルであり,過信は禁物に感じた。

この書評がいいと思ったら、押そう! » いいね!

さんの書評2020/03/28

コマンドを解説した教科書的な普通の内容

# 書評☆3: プログラマのためのDocker教科書 | コマンドを解説した教科書的な普通の内容 ## 概要 - 書名: プログラマのためのDocker教科書 - 副題: インフラの基礎知識&コードによる環境構築の自動化 - 著者: WINGSプロジェクト阿佐志保 - 出版: 2015-11-19 - 読了: 2020-03-28 Sat - 評価: ☆3 - URL: https://book.senooken.jp/post/2020/04/12/ ## 評価 コンテナー仮想技術でよくきくDockerに興味を持って読んだ。 書名に「教科書」とある通り,教科書的な内容だった。 内容は大きく4部構成だった。 1. インフラやDockerの基礎知識 2. Dockerのインストールと基本コマンド 3. Dockerファイルやイメージの共有 4. Dockerによる運用 全体として,Dockerのコマンドを解説しており,そこが教科書的なイメージを強く感じた理由だ。 後半はDockerを使った運用についても書いてあったが,あまりイメージできなかった。 ## 結論 書名通りDockerのコマンドを解説している教科書的な本だった。 Dockerの典型的な例のDockerファイルを提供しているパッケージの利用などがあまりなく,イメージしにくかった。 内容は悪くないが,自分に合わなかったので別の本をあたりたいと思った。

この書評がいいと思ったら、押そう! » いいね!

さんの書評2020/03/23

ITベンチャー企業でのリアリティ高めの日常物語

# 書評☆3: 奥さまはCEO | ITベンチャー企業でのリアリティ高めの日常物語 ## 概要 - 書名: 奥さまはCEO - 副題: - 著者: 鎌田 和彦 - 出版: 2013-04-02 - 読了: 2020-03-23 Mon - 評価: ☆3 - URL: https://book.senooken.jp/post/2020/04/09/ ## 評価 サイバーエージェント社の社長の藤田 普が絶賛しているとの評判をきき,前々から興味があったので読んだ。 人材派遣大手のインテリジェンス社の創業者であり,ベンチャーの経験のある著者により書かれた小説となっている。 内容は,女性のCEOの水田 聡美が率いるITベンチャー企業のクラウド・コネクト社に新卒で入社した鴨志田 正治の2名を中心に,ITベンチャー企業で日常を舞台にした物語となっている。 人材争奪戦やM&A,株主とのやり取り,最後は2名の恋愛模様と後半に行くにつれて内容の展開がよく,すいすい読み進められた。 内容はリアリティの高いものが多く,イメージしやすかった。 人称が正治と聡美とでいきなり交互する場面があり,少々読みにくいところがあった。 書名から恋愛物語になるのかと思ったが,前半部分では一切想定できず,後半あたりから無理やり取ってつけたように感じてしまった。 物語自体も,二人がくっついたところで終わっており,読む前はくっついた後の話がメインかと思っていたので,少々予想外れだった。 ## 結論 全体としてはリアリティ高めの小説だった。 藤田 普の絶賛や,レビューの評価が高かったので気になっていただが,少々過大評価に感じた。 そもそも起業家がなぜこんな本を書いたのかなど,謎が多く残る本だった。

この書評がいいと思ったら、押そう! » いいね!

さんの書評2020/03/21

誰にでも実践可能な凡人起業に重要な3のコツ

# 書評☆4: 凡人起業 | 誰にでも実践可能な凡人起業に重要な3のコツ ## 概要 - 書名: 凡人起業 - 副題: 35歳で会社創業、3年後にイグジットしたぼくの方法。 - 著者: 小原 聖誉 - 出版: 2019-03-28 - 読了: 2020-03-20 Fri - 評価: ☆4 - URL: https://book.senooken.jp/post/2020/04/07/ ## 評価 書名の凡人の起業方法について興味があって読んだ。 一流大学卒や一流企業勤務社どころか,二流でもない,凡人の著者が実際に起業してうまくいった方法がまとめられている。 書籍の構成は大まかに以下の4部構成となっていた。 1. 著者の起業体験の紹介 2. 起業体験からまとめられた12のコツ 3. 凡人起業仲間の紹介 特に,2の凡人起業の12のコツが重要だった。この12のコツの中で,そのエッセンスはスキル01-03の以下3点と感じた。 1. 成長市場かつニッチな市場選定: 成長市場のスマートフォンで,当時メジャーなiPhoneに比べてニッチなAndroidのゲーム 2. プロ化: Googleアラートで「Android ゲーム」を登録し新着記事を毎日読む 3. 情報発信: Googleアラートの内容をまとめたブログを公開し,フェイスブックにも投稿。反応者とランチ 1もそうなのだが,特に,2-3のGoogleアラートを活用した情報発信というところが具体的でなるほどと思えた。これなら自分にもできそうだなと思えた。 ## 引用 > ### p. 018: > 「このときぼくの中に深くインプットされたのが、「つくりたいものをつくるよりも、時代に乗ることのほうが大切だ」、そして「最高のものである必要はない。成長市場で誰よりも先にやるとうまくいく」でした。この経験が、のちのぼく自信の起業でも大いに役に立つのです。 時代に乗って成長市場で起業するという,起業のポイントが書かれていた。 > ### p. 082: 凡人には「やりきる仕組み」が必要 > 最初は考えていなかったことですが、ぼくの凡人起業を振り返ってみると、 > 1. 成長市場に参入する > 2. その道のプロになる > 3. 仕事に集中する仕組みを作る > という3原則に整理できます。 凡人起業の原則が整理されていた。 > ### p. 084: フェイスブックを「仕事場」ととらえる > 実際にやってみて実感したのですが、フェイスブックのアカウントは本当に起業に向いています (最近はツイッターも実名が増え、ビジネスについての投稿が増えていますので似たような状況になっています)。 > ___ > 自分がその業界で未熟だったとしても、フェイスブックのアカウントで恥も外聞も捨てて情報発信をしていくと、やがてプロが集まってきます。 > ### p. 092: スキル01 競争を避ける > スマホが成長するマーケットだということは誰の目から見ても明らかなので、起業する人、新規事業を考える人はほぼみなさんiPhoneでビジネスをしたがります。そこでぼくは、スマホ成長市場の中でAndroidに逆張りをしました。 > > たとえば、全体のボリュームが1兆円の市場に1万社のプレーヤーがいる場合と、市場規模は5000億円だけど競争社が100社しかいない場合なら、後者のほうが1社あたりの売上が大きくなりますから、そこに参入していくというロジックです。 > > 凡人起業では、まず競争を避け、失敗の確率を落とすことを考えましょう。 成長市場の中で,さらに競争を避けるというところが凡人が勝負していく上で重要な点だと感じた。 > ### p. 095: スキル02 毎日継続できる、レベルの低いことをする > 「参入する市場はスマホ、逆張りでAndroid」というテーマは決まりましたが、どうすればAndroidのプロに慣れるか、その段階では具体的なイメージは描けませんでした。 > > 一番てっとり早い手段として思いついたのが、いかにも凡人ですが「その道のプロにアポを取り、会って話を聞く」という方法です。しかし、相手からすれば「なんであなたのために私の時間を提供しないといけないの?」となります。当然、連絡をしてもレスはありません。 > > そうなると「誰にも頼らず自分で詳しくなるしかない」となります。そこで目をつけたのが "Googleアラート" という仕組みでした。 > > ぼくがやったことは、Googleアラートに「Android ゲーム」と設定することです。するとグーグルが、その2語が含まれた記事が出ると毎日メールで教えてくれます。 > > これに毎日目を通すと、間違いなくAndroidゲームに関する知識が増えていきます。「毎日なんて膨大な量じゃないか」と思われるかもしれませんが、Androdゲームの情報が少なかったため、記事もたいした量ではありませんでした。 > ___ > 情報を毎日読みながら、さらにやったことが、1日5〜10件入ってくる記事のURLとタイトルを自分のブログに貼り、短いコメントを入れることでした。 > > 「昨日のAndroidニュースのまとめ」など、なんてことはないブログです。それを2か月くらい毎日やっていました。 本書で一番参考になったのがこのスキル02だ。勝負するには他を寄せ付けない専門家になる必要があるのだが,そのなり方が書いてあった。1日10件程度であればたしかに1-2時間の時間さえかければなんとか継続できるように感じた。 大学院での研究時代に,最新論文を購読してチェックするように講義でいわれたことがあったのだが,まさにそれと同じだ。 > ### p. 098: スキル03 毎日継続せざるをエない養成ギプスをはめる > さらにもうひと工夫します。ブログにアップした記事をフェイスブックにも投稿するのです。 > ___ > 一方、Android記事に興味がある人はぼくを友達とは思っていなくて、ビジネスマンとして近づいてくるわけです。彼らはぼくがAndroidの記事を発信すると反応し、コメントしてくれます。 > ___ > フェイスブックを仕事場にして2か月後にぼくがやったことは、フェイスブックにコメントをくれた、Androidゲームの最前線で働いている人たちに会いに行くことです。 > ___ > ランチをしながら、業界のニュースには出てこないAndroidのゲームに関する深い情報を教えてくれます。言ってみれば、ぼくのフェイスブックはAndroidのニュースに関するハブになったわけですから、さまざまな人をランチに誘いやすくなりました。 > ___ > 「プロ」と認識されたようなので、今度は業界紙にお願いして寄稿を始めたというのは、先に書いたとおりです。 > > スマホゲーム市場は、誰もが成長市場だと思っていましたが、Androidはプレーヤーが少なく、情報発信をする人がほとんどいませんでした。凡人のぼくがその道のプロにすぐになれたのはそういう背景があったのです。 > > もしぼくがiPhoneの情報を発信していたら、単に「意識の高い人」「iPhone好き」という認識のされ方だったでしょう。Androidという、成長産業の中のニッチな分野だからこそ、戦略的にプロになれたのです。つまり、これから成長する市場のニッチな分野であれば、すぐプロになれてビジネスにもつながるでしょう。 > > これはスマホゲーム業界のみならず、どの業界でも応用可能です。ぼくの話を参考にしてRPA (ソフトウェアロボットによる業務自動化) 業界の情報を発信している起業家がいますが、その人にもRPA業界の人たちから連絡が来るようになったそうです。介護業界の起業家も同じようなことを言っていました。この方法はどの業界でも通用する方法だといえるでしょう。1か月ずっと発信し続けていると、連絡は必ず来ます。 > > 起業を考えている方は、「フェイスブックやツイッターはプライベートではなく仕事の場」と頭を切り替え、仕事の週間に組み込んでしまいましょう。 ## 結論 凡人起業ということで,はたしてどのような方法なのか気になっていた。 とにかく,凡人らしく失敗しないことに重点を置かれており,最初の市場とニッチの選定さえ間違えなければ,この方法は有効に感じた。特に,Googleアラート・ブログ・フェイスブックを活用した情報発信のやり方はたしかに有効に感じた。 先日読んだばかりの「[ブチ抜く力](https://book.senooken.jp/post/2020/04/05/)」と重なる部分があり,自分の中で腑に落ちる部分があった。 本書の内容を参考に,自分も何かやってみようと思えた。自分にそう思わさせるだけのいい本だった。

この書評がいいと思ったら、押そう! » いいね!

さんの書評2020/03/19

確かな積み重ねからくる自信を感じられる想像を超えた内容

# 書評☆4: ブチ抜く力 | 確かな積み重ねからくる自信を感じられる想像を超えた内容 ## 概要 - 書名: ブチ抜く力 - 副題: - 著者: 与沢 翼 - 出版: 2019-03-10 - 読了: 2020-03-19 Thu - 評価: ☆4 - URL: https://book.senooken.jp/post/2020/04/05/ ## 評価 ネットニュースで与沢 翼のことをときどき見聞きしていた。以前は胡散臭い人だなと思っていた。 ここ何年かで会社が破産したときき,自分も終わったと思ったのだが,その後復活してダイエットにも成功したときいて興味を持って本書を読んだ。 本書では彼がこれまでやってきた考え方を解説している。 内容は大きく3部に分かれていた。 1. ぶち抜くという考え方 2. 投資での考え方 3. ダイエットの考え方 自分が信じた一つのことを徹底的にやり遂げたり,他の全員の想像以上の成果を挙げることで,上の世界にのし上がることができる。数年前に悪目立ちしていたのも,いい意味でも悪い意味でも目立つことが重要という考えからきていたらしい。 社会人6年目だが,自分が見聞きする成功している人を思い返すとたしかに一つのことで他者より抜きん出ていたり,目立っていたりする人が多かった。 もっとも,一つのことを徹底的にやり抜いたり,他人の想像を超えること自体が難しいのだが…考え方はたしかにそうだなと思った。 また投資での事例があった。そこの話でしっかり勉強してやっているんだと思った。投資家として20代のころから10年以上やってきているのだから,当然といえば当然なのだが。そこからくる自信を文面から感じた。 普通の人はそこに踏み出して勉強するということがなかなかできない。そんなことをするならば自分の仕事の勉強をしたりするから。 お金をたくさん稼いで,お金を稼ぐことを第一に考えて,その後で他のことをやればいいというのもそうなのかもしれない。 思っていたより,まっとうなこと,正論が書かれていて,自分の胸に刺さり,心が揺さぶられた。 ## 引用 > ### p. 83: 与沢翼の父 > 私の父はスタンフォード大学のMBAを取得し、あなたもご存じの日本の財閥系の上場企業の役員を務めた後、今はその財閥グループの子会社社長になり、先日NHKにも出演していました。 成功している人はその親も成功していることが多いのだが,与沢翼も元々そういう素質がある人間だったようだ。 ## 結論 一つのことを短時間で徹底的にやり抜いて,全員の想像を超える成果を挙げて,一つ上の世界にのし上がる。 これまでのいろいろな取り組みや勉強からくる自信が感じられる内容で,なんだか悔しいがこちらの想像を超える内容だった。 書かれていることももっともらしいことが書かれていた。 ただ,いうのは簡単でも,やるのは難しい。 意識を高めるのには役立つが,結局具体的なことは自分で考えてやらないといけない。 なかなか…

この書評がいいと思ったら、押そう! » いいね!

さんの書評2020/03/14

これで起業できれば誰も苦労しない

# 書評☆2: 大人の週末起業 | これで起業できれば誰も苦労しない ## 概要 - 書名: 大人の週末起業 - 副題: - 著者: 藤井 孝一 - 出版: 2019-06-01 - 読了: 2020-03-14 Sat - 評価: ☆2 - URL: https://book.senooken.jp/post/2020/04/02/ ## 評価 起業のコツなどをお金を稼ぐコツについて興味があって読んだ。 過去に元となった「[週末起業](https://book.senooken.jp/post/2019/08/30/)」を読んでおり,何か発展的な内容があるかと期待したのだが,期待はずれだった。 この本から本書は約20年後となり,対象読者が40-50歳くらいの定年が近づいてきている世代となっている。 結局は自分の専門性を武器に規模が必要とならない起業を促すような内容だった。肝心のネタの部分は結局自分で見つける必要があり,そういう意味で前著と大差なかった。 ## 結論 誰でも起業できれば苦労しない。それが難しいから皆会社員になっている。 誰でも可能な起業するための具体的で実践的な内容がほしかった。この本の内容で起業できるならば誰も苦労しない。

この書評がいいと思ったら、押そう! » いいね!

さんの書評2020/03/12

全17章でAndroidの機能を一通り解説

# 書評☆4: 基礎&応用力をしっかり育成! Androidアプリ開発の教科書 | 全17章でAndroidの機能を一通り解説 ## 概要 - 書名: 基礎&応用力をしっかり育成! Androidアプリ開発の教科書 - 副題: なんちゃって開発者にならないための実践ハンズオン - 著者: WINGSプロジェクト齊藤 新三 - 出版: 2018-02-20 - 読了: 2020-03-12 Thu - 評価: ☆4 - URL: https://book.senooken.jp/post/2020/03/31/ ## 評価 Androidのスマートフォンを所有しており,手持ちのAndroidで動作するアプリを作ってみたいと思い購入した。 全17章でAndroidアプリの開発に必要な機能をサンプルを作りながら学べる構成になっている。 1日1-2章ずつ進めてだいたい2週間で最後のサンプルまで一通りなぞってみた。Ubuntu 18.04で学習しており,個人的には最初のAVDのインストールが一番の難所だった。後半の方はサンプルプログラムをなぞるだけで,内容の理解はひとまず後回しにした。 2020年03月で最新のAndroid Studioのバージョンは3.6だが,本書ではぎりぎり3.0.1で動作確認しており,今でもだいたい有効だった。 中身の理解は少々時間がかかるので,まずは一通り通してやって,どういう機能をどうやって実現するかを軽く頭に入れて,必要になったタイミングでしっかり見直すのがよさそうだ。 第11章くらいまでやれば,ある程度のアプリは作れるようになるので,ここまでやってから自作アプリに取り掛かるのもありだろう。 ## 結論 Android開発は開発環境のAndroid Studioのバージョンがあっているかどうかで内容が通用するかが大きく変わる。そういう意味で,同じ3系で解説しており,今でも十分通用する内容でよかった。 Android開発に必要な機能を一通り解説しており,これ1冊でだいたいのAndroidアプリは作れそうに思った。まずは最後まで通しでやってみて,その後個人開発に移りながら復習していけばよさそうに感じた。 最初の1冊として良い本だった。

この書評がいいと思ったら、押そう! » いいね!