みんなの書評

さんの書評2023/12/195いいね!

とてもユニークで興味深い人生体験です。37歳で放送大学卒業からMBA留学するエピ

とてもユニークで興味深い人生体験です。37歳で放送大学卒業からMBA留学するエピソードもさることながら、若い時に統一教会に献身して脱会する体験が面白い。安倍元総理銃撃事件の一年前に出た本なので生々しい。DXブームの今、IT業界で長く働いてきた著書ならではの裏話や業界の問題に納得できる。派遣や働き方改革の提言としてマージンルールと言う案はありだと思う。プロジェクトマネジメントの専門家として国際的なITプロジェクトでキャリアを積んで来た著者は、高校を3度停学になり専門学校に進学することになり、ソフト会社に就職してシステムエンジニアとして働くも2年目で統一教会に献身することになり、1年経て世の中の問題に目覚めて脱会し猛烈な読書家に変わる。その後、エンジニアに復帰して常に変化の最先端に身を置きながら多くの社会課題を経験する。クライマックスは、森林ボランティア活動でMBA留学を勧める人と出会い人生が変わり、スコットランドで充実した生活の中で体験した課題が解決する考察だ。そして、コロナ後の日本社会に対して教育、経済、働き方、公共、宗教、外交、コミュニティの観点から俯瞰した提言を行う。日本の近未来を考える良書である。

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さんの書評2023/12/053いいね!

タイトルで忌避するのはもったいない

タイトルで心を掴まれて面白半分で手に取った一冊だったが、実際に面白かった。射精道というのは新渡戸稲造の著作「武士道」を下敷きにした表現で、簡単に言うと武士の刀を男性のペニスと読み替えれば、その取扱に正しい知識と実践の積み重ねが不可欠であることは疑いようもないという話だった。強烈なタイトルに比してありきたりとも言える主張だが、逆に言えば堅実で、本著の内容がいかにまともであるかを物語っているように思えた。 著者本人が医師として実際の患者のさまざまな性の悩みに直面してきただけあって、どの章にも説得力があった。かと思えば、心当たりのある人をぎょっとさせること受け合いのパンチの効いた皮肉も挟まれており、読みながら笑いが込み上げてくる場面もあった。 また、完全に男性の立場から書かれているにも関わらず、女性に対してかなり親身な内容であると感じた。「射精道」と言いつつ、ひょっとすると女性の方が本著の内容に共感できるのではないかと思ったほどだ。しかし著者が男性の味方でないと言うことは決してない。性別を問わず楽しめる内容と言えるだろう。 いずれにせよ、タイトルで忌避するのは勿体無い一冊だと感じた。興味があれば、お手にとって頂いて損はないと思う。

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さんの書評2023/11/261いいね!

大天使ミカエルからの、悲痛なまでのメッセージが、心に響きます。

アマーリエさんは、優れたメッセンジャーの女性です。彼女のメッセージは、とても純粋で、光に溢れていると思います。この本は、聖書に登場し有名な、大天使ミカエル様からのメッセージを、伝えています。聖書の中だけの、架空の人物かと思うかもしれませんが、実際に天の世界で、存在しておられるといいます。大天使ミカエル様からの、「私利私欲なくひたむきに世の中の為に生きることの大切さ」を訴える、悲痛なまでの呼びかけは、胸にせまります。又、天変地異は、いずれ起きるものであり、世界各地で始まっているといいます。 天変地異とは、天の罰ではなく、地球上の人々の長い間のマイナスの想い、戦争や環境破壊などの行いが、引き起こしているといいます。地球も私たちと同じように、意識があり、生きておられるそうです。私たちの行いで、これ以上地球を傷つけないように。地球が癒され、光に包まれるように、一人ひとりが少しでもできることを、行っていくことが大事だと、読み終わって思いました。これは宗教本ではありません。たくさんの人々に読んでほしい、おすすめの一冊です。

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さんの書評2023/10/212いいね!

変化し続ける“最上もが”と“も学”

全160P、全5章にわたり、“どこかにいる”“全てのあなた(他者)”に語りかけ、そっと 寄り添い、笑いあってくれる慈しみと強さに溢れたエッセイ集。 そしてまず前提として、決して暴露本ではないということ。『も学』は今日の「最上もが」を構成するまでの経験、心情など、そしてそれらから発する思考を収めている。 そしてわたし自身が最も体験として面白かったのは、読み進める内に最上もがと対話しているかのような錯覚にさえ陥る不思議な語り口、素晴らしい映画のように気持ちの良いテンポ、あっという間の160P、胸がすき晴々としたなかに、少しだけビターな思いが残り、また「はじめに」からページを開いてしまう。 ここに『も学』の本としての読む楽しさがある。 また、写真家・桑島智輝氏による撮り下ろしでは、どれもが美しいのは言わずもがな、陽光も、陰りのなかで見せる表情も、全てに魅了されてしまう。 特筆するのは148Pから。 第1章~第5章までを読み進めた後なのか、それとも始めに見るのかで大きく違った。 自分が好きな人はこんなに温かで、慈愛に満ちた素敵な笑顔を見せるのか、とたまらない高揚感と、落ち着いた悦びでいっぱいになった。 わたしはこの本を読んで、たまらなく最上もがが愛おしくてたまらなくなった。 それは、いつだって最上もがは遠くの誰かへボールを投げるから。顔も名前も知らない、この世界のどこかの誰かへ、「変化を促せるのでないか?」救いの手を差し伸べるのではない、ましてや解決へ向かうためのものでもない、ただ、気付きや変化を起こすその“キッカケ”になればいい。 「最上もが」を好きな人も知らない人もきっと、読み進めるなかで何か大切なことを思い、考え、気付きをあたえてくれるだろうと思う。 ただそれは、単に最上もがを肯定するものでなくていい、批判もあってほしい。しかし、大切に読み進めてほしい。そして願わくば、この先何年何十年と側に置いてほしい。そして時おり思い出したように手にとってほしい。

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さんの書評2023/10/094いいね!

エッグベネディクトを超える自信のあるものだけが料理に半熟卵をのせよ。

エッグベネディクトを超える自信のあるものだけが料理に半熟卵をのせよ。 し、痺れるぅ~!!!!(半熟卵に関しての質問の最後の一文) タイトル通り、料理に関する悩みだけの本であります。 ケチャップってどう思います?食べ方が汚いのがなんかイヤ、かっこいい調味料って何ですか?などなど、料理や食べ方についての質問に答えている返事がとにかく面白い。作者はラジオで何回も話を聴いたことがありますが、とにかく料理…というか食べることが好きなちょっと変態入ってる食べ物マニアとでも言うべき人です。語り口もとにかく執念深く、脱線しがち。 なんですが、この食べ物や食べ方への一種研究者のような追求ぶりが垣間見できるのと同時に、わたしたちは何故こんなにも食べ方や食べ物にこだわりがあるのか?ということも同時について感じてしまう本でもあります。人に出される料理だから最適解を目指している筈なのに、何故私たちは私だけの食べ方を求めようとするのだろう…? それはともかく、どの相談と答えを読んでいても、お腹すくなぁ…となること必須であります。ご飯の準備しておいた方が自分のためにも良し!ですよ。

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さんの書評2023/10/06

昔から中国に対する疑問で「中国四千年の歴史」という割には人口が少ないと感じていた

昔から中国に対する疑問で「中国四千年の歴史」という割には人口が少ないと感じていた。 それが本書で理由が分かった。昔の中国大陸は王朝が目まぐるしく変わる戦国時代で、下剋上の世の中。数百万人単位の虐殺が絶えない歴史を繰り返していた。 虐殺といっても刀で一突きとかではない。かなりの残酷な殺し方だったことが描かれている。また、人食の文化など、日本人には考えれない民族性だ。しかし、過去のことではなく現代の中国人に継承されており、中国関連のニュースやSNSでの「中国人の罪悪感のない非道は振る舞い」が腑に落ちた。どうやら過去から継承されているようだ。 というような内容で残酷だが百田氏がなるべくオブラートに包んだ表現となっており、本としては百田氏特有の関西弁で語りかけるような文書。読みやすい。 しかし、この時代に中国大陸に生まれなくてよかった。「纏足」は初めて知った。当時の女性美の追求のためとはいえ絶対耐えられない。

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さんの書評2023/09/08

全ての特撮作品のアンサー的作品。児童文学、児童小説としても古典名作になり得る。

特撮ヒーローに出てくる怪人が現実の世界に現れる、立場が逆転してヒーローをやっつける、そんな設定の物語はこれまでにもあったかもしれない。しかし本作で怪人たちが挑むのは、人間との共存である。怪人の子どもだって学校に行きたいと思うし、怪人だって平和に暮らしたり、選挙に出たいと思うかもしれない。そこに立ちふさがるのは、人間たちの不理解であり、現実の法律の壁である。怪人たちに人権はあるのか?そんなシミュレーションが行われている本作は、東映特撮ヒーローをモデルにしながらも、円谷プロのウルトラQ、ウルトラマンに近く、「空想特撮」を冠した意図が読み取れる。児童文学、児童小説として見ても、「創作物に命が宿る」「創作の世界からキャラクターが飛び出す(向こうの世界へ行く)」「人間たちの驕った行動により、蔑まれた者たちの怨念が蓄積するが、主人公の正しい行いによって正される」といった名作的要素が散りばめられており、古典の名作と勝負できる、古典になりうる作品だと考える。しかし何と言っても、本作を名作たらしめている最大の要因は、主人公ケロ太少年の、親を思う純粋な気持ちと頑張りであろう。ケロ太少年の本物の「正義」の心に、皆感動し、涙を流すはずである。この辺りは、著者もリスペクトしているという、東映特撮、円谷特撮の両方に関わった脚本家、上原正三節を受け継ぎながらも(子供向けSF特撮ファンタジー特有の「そんなバカな!?」と笑ってしまう展開含め)、見事に現代の社会問題をちりばめた、全ての特撮作品のアンサー作品となっていると評する事ができる。色眼鏡で見ることなく、ぜひ一度お手にとって頂きたい作品である。 ※追記 本作を、「仮面ライダー」「スーパー戦隊」を生み出した、石ノ森章太郎作品に対する批判と捉える向きもあるかもしれないが、石ノ森は同時に、「ロボコン」など、人間と人造物が平和に共存している作品も描いている事から、そこに至る過程を描いた作品と捉えても良いのではないだろうか。また、人造物の人権については、すでに手塚治虫が「鉄腕アトム」でも描いている事から、手塚治虫的視点(著者は手塚もリスペクト)から見た教育的風刺と捉えても面白いだろう。

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さんの書評2023/08/311いいね!

イラストと文字がとにかくよい!!

イラストと文字がとにかくよい!! 食の解剖図鑑の通り、現代アメリカで食べられている料理や食事、お酒などが全編イラストと、そして手書きっぽいフォントで世界の食べ物をカテゴリ別に網羅されている本です。いわゆる明朝体系の活字っぽいものがひとつもないのが凄い!デザイナーさん大変だったのではないかしら。 割と中身はそのまま翻訳してるみたいで、アメリカのフードトラックの中身、牛豚鶏の肉の部位がアメリカの分類なのも面白い!砂糖や塩の分類も知らないものがあったりして楽しく読めます。長年謎だったモラセスって何??の謎も解けました…!黒糖ってそういうことだったのね!! 知らない野菜、異国の果物、調味料にお酒、そしてデザートとお茶。アメリカでどのようなものが日常的に食べられているのかがかわるのも面白いです。イタリアから始まる移民の歴史も垣間見出来る本でもあります。イタリア、アイルランド、メキシコ、日本、中国、そして最近は韓国や中近東や北欧なんだな…という感じでした。 あとは出来たらこのフォントがなんなのか知りたい~!!

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さんの書評2023/08/311いいね!

すてきにハンドメイド、2021年4月号~2023年3月号までの連載をまとめた本!

すてきにハンドメイド、2021年4月号~2023年3月号までの連載をまとめた本です!! 発売したはずなのに見かけないな~とおもって買ったら発売3ヶ月で三刷りかかってました!型紙二枚付で税込み2000円近いのに、凄いな??と思いつつ、でもそれも納得であります。 連載中から毎月いいな~!と思う服ばかりだったので、それがまとまったのなら買わない選択肢ないですよね~!!どれもこれも使える服ばかりで、もう数年は他の本いらないのでは??と思うくらいの充実ぶり。年を経て若い人向けのデザインが合わない、背中がきつい、体のラインを拾いたくない、もっと楽な服が作りたい、いままで気に入っていた服が似合わなくなってきた…という方にこそおすすめ! 昆布尚子さんは作品は結構あちこちに出しているのですが、まとまった本がとても少ない作家さんです。前に出た本もとてもよかったのですがいかんせん古すぎたので、この本で多くの人がこの先生の服を作るといいな~!と思います。 すべてのモデルを先生本人がやっているのもいいですね!!

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さんの書評2023/08/31

着物の幅の狭さを、縫い合わせて解消するという技。

着物の幅の狭さを、縫い合わせて解消するという技。 これパンツだからこその必要性なんですよね。パンツを手縫いで工程少なくするためには、脇を縫わないで前後続きにするのが適切ですし、そのためには少なくとも横が60センチは必要。だったら36~8センチの着物を縫い合わせ、横幅を増やせばいいのでは…??という発想が、言われてみれば確かに!なんですが、なかなかそうは出来ませんからね~。 工程から着物の扱いを変えようとする意識は流石だな、と思いました。 ただやっぱりざっくり着物切るのがおもいきれないんですよね~。 ちなみに同じ作者で上着とワンピースの本もありますが、そちらは着物を解かずそのまま脇を縫い合わせ、袖の下を切って縫い合わせ、丈も適度なところで切ってしまうというやり方で、縫う箇所を減らし、手早く希望のアイテムにたどり着くやり方を提案しています。作者も読者も時間がなく、集中力もなくなってきてるのかもしれないですね。手縫い、時間がかかるから途中で集中力が切れて仕上げきらない事、あるんだろうなと思います。私も集中力が切れて、パンツ仕上げるのに10ヶ月かかったことありましたからね…。

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