さんの書評2022/04/21

スラスラ読めてクスクス笑えて、コロナ禍で強張った身体と心をほぐしてくれる一冊。

兵庫県宝塚市に、コロナ在宅療養者を救うべく奔走する医師がいます。自宅隔離で閉じ込められた患者や家族、その孤独や不安に寄り添いながら診療するその人は、こだま病院理事長、児玉慎一郎先生。驚くことに、感染防御の重装備なし、マスクもなしで患者に向き合っています。 この本は、医師になるまでの経緯と、メディアでは伝えられないコロナ医療の現実を、先生自ら綴った一冊。専門的な話や固い文章ではないのでスラスラ読める上、ユーモアたっぷりの筆致に、読むほどに強張った身体がほぐれ、気持ちが和らぎます。そしてコロナ禍の出口に向かうにはどうすればいいのか、先生の真っすぐな言葉の数々がストレートに伝わり、胸が熱くなってきます。途中数か所あるQRコードから、日課のランニングをしながら自撮りした「走る外科医のつぶやき」の動画が見られるようになっています。 コロナ3年目になっても未だ、大人達の迷走や回り道のために、マスクを外せず自由を制限され続ける子どもや若者たち。未来を担う世代に、これまで何が起きてどうすればよかったのか、これからどうすればよいのか、是非この本を通じて知ってほしいです。 ・・・って、かしこまって書いたけど、とにかくオモロイから読んでみ。

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