さんの書評2021/03/22

酸素不足が病気の原因になる、という根拠がよくわからない

酸素は体にいいのか、悪いのかが知りたくて手当たり次第に読んでいて手に取った一冊です。 酸素は代謝の過程で活性酸素になり細胞に酸化ストレスを与え、癌などの病気の原因になる、というのはよく言われている一方で、酸素がなければ細胞は壊死して死んでしまうのも事実。脳細胞は酸素供給が止まると数分で死んでしまいます。 酸素カプセルや酸素発生器などの健康器具は生理学的に有効なのか、そこのところが知りたかったのですが、本書には「酸素不足が病気をつくる」についての生理学的・医学的あるいは統計学的な根拠はまったく書かれておらず、ただなんとなく「呼吸が浅いと酸素が取り入れられないので身体に元気がでない」というようなイメージからスタートしています。 呼吸が大事、というのは身体全体のありようとしては別に間違ってはいないのかもしれませんが、その根拠が知りたかったので、期待した内容ではありませんでした。 本書のメインは、酸素を取り入れるための体操やマッサージ、でした。

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