さんの書評2021/05/27

親指にバンソウコウを巻くだけ!でO脚は治せる

 O脚やX脚、XO脚についてネットで検索すると山のように情報が出てくる。しかし、どれもいまひとつ根拠があいまいで納得できる説明がない。それで、O脚とはどういう関節の状態なのか、信頼できそうな書籍を調べていて手に取ったなかの一冊である。  専門書ではなく一般向けに書かれていて、O脚のチェック、原因、矯正法をわかりやすく示している。知りたかったO脚の関節の状態については、股関節が外旋しても内旋してもO脚の原因となることが書かれていた。外旋は膝が外を向いた状態なのでなんとなくイメージしやすいが、股関節の内旋では膝が内側を向く。この状態でなぜO脚になるのか。それには骨盤の位置が関係している。骨盤が後傾していて股関節が内旋している場合、骨盤が前傾していて股関節が外旋している場合にO脚の状態になるという。  ネットでよく見るのは「股関節の内旋の代償として膝関節が外旋することがO脚の原因」とする説だが、膝関節はそもそもはほとんど回旋しないので不思議に思っていた。本書はそういう説明ではなく、股関節の内旋に骨盤の後傾が加わると膝に外荷重がかかってO脚になりやすい、という説明だったので、なるほどな、と思った次第である。ただし記述はたったの2~3行。X脚やXO脚も含めて、もう少し詳しいとなおよかった。が、取っ掛かりは得られた、  O脚の原因は、①内転筋が弱い、②歩行時の外荷重が大きな原因ということで、①については筋トレ、②については「親指バンソウコウ」と「自作のインソール」がセルフ矯正法として紹介されていた。とくに「親指バンソウコウ」はコロンブスの卵的な発想の画期的アイディアで、これは効果がありそうだ。時間はかかりそうだが、半年から1年くらいかけてテストをしてみたいと思う。参考になった。

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