さんの書評2017/09/21

最終章一気読み

第4章戒厳令より再開せよ。1年以上前に中断していた。ちょっと盛り上がりに欠けるのと 分厚いのがネック、グイグイ引き込まれ感が少ない気がする。途中まで読んだのでもったいないから空いたこのタイミングで再読を決意した。 この何ともほろ苦い感じがいいな。遥か過去の人々とのほんの1週間の関わり、そして最終章へ。ふきとの、この距離のまま、遥かな時を経て、再び結ぶ点にこそこのほろ苦さは起因するのかもしれない。624「それより、会いたいな、どこかで会おうよ」「まあ、孝史さんの時代には、あたしは、しわくちゃのおばあちゃんですよ。嫌だわ、恥ずかしいですよ」「小さくて可愛いおばあちゃんだよ。だからいいよ、会おうよ」今はこんなに近くにいるけど、本当はずっとずっと遠いんだよ。625「ね、じゃあ、どこかでお会いしましょう。どこがいいですか・・・」「今カラデモ遅クナイカラ、原隊ヘ帰レ」628「四月二十日にね」674「孝史さんがこれからどういう人生を歩まれるのか、私は楽しみでございます。どうぞお幸せに、そして人様のためにもお役に立つ、立派なお仕事をなすって下さい。ふきは、ずっと孝史さんを見て居ります。」

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