東北学 忘れられた東北 (講談社学術文庫)
【東北】柳田国男民俗学の作り上げた日本像からこぼれ落ちた、またはふるい落とされた部分を探るために東北を地道に聞き書きし、その文化の多様性を浮き上がらせた書。
吉里吉里人 (上巻) (新潮文庫)
【東北】東北の寒村、吉里吉里村が、ある日突然日本からの分離独立を宣言した。伝説の黄金を軍資金に金本位制にもとづく国家が立ち上げられ、自衛隊を派遣した日本と対立。国家の行方は?韓国語翻訳中。
馬たちよ、それでも光は無垢で
【東北】東日本大震災、そして起こった福島第一原子力発電所事故。著者はその一ヵ月後に故郷である福島を訪ね、この作品はその紀行文でもあるが複雑な様相を呈している。フランス語版出版済み。
骸骨ビルの庭(上) (講談社文庫)
【近畿】大阪の十三にある骸骨ビルと呼ばれる老朽化した建物。住み着いた住人たちを立ち退かせるためにやってきた管理人だったが、彼らの過去を知ることは、戦後の大阪を知ることでもあった。
赤朽葉家の伝説 (創元推理文庫)
【中国】島根県を舞台にした母娘三代に渡る年代記。千里眼の祖母、暴走族のリーダーだった母、そしてその娘は祖母の残した言葉を辿り、驚くべき真実にたどり着く。中国語版出版済み。
共喰い (集英社文庫)
【中国】暴力的な父とその内縁の妻との同居に息苦しさを感じている17歳の少年。父を嫌悪し恐れつつ、その血をひく自分にも不安を感じている。閉塞感に満ちた濃密な世界での苦しみ。
世界にオススメ
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閲覧回数:3865回、公開:2014/06/04