ナイチンゲールの改革
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ナイチンゲール (コミック版世界の伝記)
坂本 コウ
ナイチンゲールの『看護覚え書』 イラスト・図解でよくわかる!
金井一薫
ナイチンゲール 心に効く言葉
フローレンス・ナイチンゲール
改革者にオススメ
1854年のこの日、前年からオスマン帝国とロシア帝国の間で行われていたクリミア戦争に、イギリス・フランスが参戦しました。この戦争の前線で負傷した負傷兵が後方で悲惨に扱われていることがイギリス本国に伝わり、34歳だった看護師フローレンス・ナイチンゲールは、38名のシスターと看護師を引き連れ、トルコのスクタリに赴くことを決意しました。
当時は看護師は単なる召使いとみなされており、イギリス軍内の縦割り行政によって、病院長や陸軍関係者から従軍を拒否されたりしましたが、どこの管轄でもなかった便所掃除を担当することで軍隊組織の内部に入り込みました。
クリミア戦争での彼女の活躍はよく知られています。帰国後は看護学校を設立し、『覚え書』に沿って独立した看護を確立、専門の看護師を養成し、理想的な病棟の設計図を描きました。
ナイチンゲールの著した著書のテーマは看護や公衆衛生の改革だけではなく、当初、彼女に抵抗・妨害した病院や陸軍の官僚主義の改革も訴えています。(「仕事に垣根を作らない」とか、「ほかの人の仕事を妨げない」など。)
普通、ナイチンゲールについては看護の面だけが広く知られていますが、彼女について知れば知るほど、傑出した知性と指導力、組織力、企画力、改革しようとする意志力、行動力を持ち合わせた彼女にしてはじめて軍隊を改革することができ、その改革なしには看護も確立しなかった、と思うようになりました。
彼女はまさに非凡な人でしたが、歴史に名を残すのも大変なことです。
※これらの本は、平成29年3月28日(火)に、中津川市立図書館にて日替り展示されました。
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閲覧回数:475回、公開:2017/03/28