恋せぬふたり
「恋愛をしない」兒玉咲子と高橋羽。「家族カッコ仮」として共同生活をしながら自分たちなりの生き方をさがす。周りが決める「普通」に傷つきながら生きてきたふたりが見つけた幸せの形がとても素敵で、愛おしい。
17歳のビオトープ
平人生(たいら じんせい)は生徒の悩み相談もする高校の校務員。「人生先生」と呼ばれている。他の先生が言わないようなアドバイスをしてくれたり、問題を解決してくれたり……。私も人生先生に相談してみたい!
階段途中のビッグ・ノイズ
先輩が問題を起こし退学。軽音楽部の廃部を阻止するため、影の薄い先生に顧問を頼み、文化祭でのロック演奏を目指す。性格の違う四人が、もめて、悩んで、熱中して掴んだものは?格好良くて、しびれる。これぞ青春!
お梅は呪いたい
古民家解体作業で500年の封印が解かれた呪いの日本人形、お梅。令和の世で再び人々を呪い殺そうとするが失敗ばかり。それどころか逆に幸せにしてしまう始末。がんばるほど可笑しいお梅と見事な伏線回収が最高!
「能力」の生きづらさをほぐす
人々に、より頑張りと努力を求める「能力」主義。世の中の「しんどさ」はここから来るのかという気づきと著者を執筆に駆り立てた切実な事情に、目からうろこと涙が同時に落ちた。生きづらさを抱える全ての人に!
10代の人たちにオススメ
「つかさ食堂」は、和歌山県内の高校・大学図書館司書の有志メンバーが「この本おもしろいで!」を10代の人たちに伝えるフリーペーパーです。7冊の紹介本と、本や読書に関するコラムを掲載しています。フリーペーパーは、県内の公共図書館や書店に設置していただいています。3人の人が「いいね!」を押しています。
閲覧回数:313回、公開:2024/09/25