三島由紀夫が死んだ日 あの日何が終わり 何が始まったのか
2005年、三島没後35年の回顧展が行われた。彼と親交のあった八人の著名人らによる記念アンソロジー集。今でも生々しい事件として記憶に残る「死」と1970年を歴史的・社会的・文化的視点から再考する。
昭和45年11月25日―三島由紀夫自決、日本が受けた衝撃 (幻冬舎新書)
「その日」の記録を丹念に拾い、文壇、演劇・映画界、政界、マスコミ関係者のインタビューを時系列で再構築、デタラメでもなんでも許される大らかさもある「時代」を感じる一冊。三島を知らなくても面白い。
コンプレックスを抱える人にオススメ
東大法学部卒で大蔵省事務次官・・・超超エリート天才作家は何故衝撃的な最期をとげたのか。終戦を境にその前後を生きた彼の45年の人生は、そのまま昭和の時代、まさに『昭和の子』。そんな彼も、己の無力にうちひしがれた瞬間があった。「駄目だっ」「情けない」自衛隊レンジャー訓練時の教官から『レンジャー平岡』と本名で呼ばれていた兵士を目指した男、三島由紀夫。何を夢み、何に絶望したのか。割腹後、かれの介錯をした青年が服役を終え、教官を訪ねて駐屯地に現れるくだりは、高倉健のドラマを観ているようだ・・・。17人の人が「いいね!」を押しています。
閲覧回数:1863回、公開:2012/11/23