前書きなど
■海風に吹かれば、高雄がわかる
高雄は港町。海に囲まれている爽快さを、心ゆくまで満喫することができます。海を見たいのなら車で行く必要もなく、「高雄」駅から捷運に乗れば、たった十数分で海岸に着いてしまいます。
「西子湾」駅から出ると、すぐに美しい風景区へとつながります。高雄の人は夜景を見ながら、漁人碼頭(埠頭)のシーフードを食べることが好きで、お休みの日のいちばんの娯楽は西子湾の夕日を見ることだとか。あと寿山風景区、中山大学もあります。ほかにも「鼓山渡輪站(フェリーポート)」からは、フェリーで「旗津老街(昔ながらの街並みを残した通り)」にまで行けますよ。あなたと海原の距離がもっと近づいてしまいます。
西子湾の辺りに来たのなら、まずは打狗英国領事館と領事官邸に行ってみましょう。官邸は30メートルぐらい上に登った、小山の上に建てられています。官邸と領事館との間には石段があって行き来ができ、異国情緒をとても感じられます。
階段をたくさん登る途中には、疲れて息切れが止まらない観光客ばかりです(笑)上まで登ると赤レンガの官邸があり、周りの空気は一変し、にわかに明るく開かれた感じがします。ここで使われている赤レンガは、中国のアモイから運ばれたものです。ちなみに現在、領事館とされる建物は、かつては下の哨船頭に建てられていたそうです。
オープンテラスからは、遠くにそびえる85階建てのビル(東帝士85國際廣場大樓)と大型船の姿がはっきりと見えます。領事館員たちは、広々とした高雄港を望み、ふるさとを懐かしんでいたのでしょうか。
捷運の1番出口からは、高雄港の第二埠頭へも近い漁人埠頭に行くこともできます。ここはとても人気があるスポットですよ。埠頭にはロマンチックな雰囲気溢れるカフェとレストランがあって、午後になると日光浴をしたり、海風に吹かれにきたり、アフタヌーンティーを楽しむ人もいます。
夜のとばりがおりれば、レストランの明かりが燦々と輝き、埠頭はまた一つ光輝き、ロマンチックな空間へと飾り付けられていきます。人々はお酒を飲み、美食を堪能しながら、友人と夜をおしゃべりに興じながら、楽しく夜を過ごしていきます。
こんな感じで余暇を楽しんで、リラックスするなんて、とってもいいですね。