紹介
■新しい貧困、格差の拡大、自壊する世界経済システム、「帝国」の退潮……支配的であった社会のシステムが、あらゆる局面で機能不全におちいっている。予
感されるカタストロフィからの出口はどこにあるのだろうか。
■「テロとの戦争」と、日常と化した「いじめ」という現象、世界金融システム
の破綻と、「殺してみたかった」だけの殺人……これらは密接にかかわっている。
破局は、いま・ここにある。日々の出来事から世界戦争の予兆まで、思考の現
在からグローバルな欲望の動向まで、ミクロとマクロの二つの次元を貫く視野を
もって、破局の実相に迫る。
■9・11から3・11へ、アクチュアルな経済と政治の混沌に目をこらし、そ
の構造と歴史的な由来とを明るみに出そうとする、世俗哲学の挑戦。
山形孝夫共著、2月刊『3・11以後 この絶望の国で』、6月刊『アフター・
フクシマ・クロニクル』(いずれも、ぷねうま舎刊)の姉妹篇。
目次
序 章 いま・ここのカタストロフィ 第3章 破局の構造
第1章 9・11からの世界 第4章 破局の風景
第2章 破局経済学第 第5章 世俗哲学の方へ