目次
序 章 議会政治史からみる徳川宗家の近代
第一章 貴族院議長の「誕生」――帝国議会の開幕
第一節 枢密院における審議
第二節 帝国議会の開幕と貴族院議長・伊藤博文
小 括――貴族院議長への期待と課題
第二章 貴族院議長・近衛篤麿の議会指導とその限界
第一節 近衛篤麿の入閣問題と貴族院議長就任
第二節 第四次伊藤博文内閣と貴族院
第三節 第一次桂太郎内閣と貴族院
小 括――貴衆両院関係における議長・近衛篤麿
第三章 徳川家達と大正三年政変――「公平」と「院議」のはざまで
第一節 徳川家達の貴族院議長就任
第二節 議長交際費問題と各派交渉会
第三節 「懇話会」の誕生と各派交渉会の「実質化」
第四節 第一次山本権兵衛内閣と議長・家達
第五節 徳川家達、大命拝辞
小 括――「場」の主宰者とその矜持
補 論 柳田国男書記官長との確執――貴族院議長と貴族院事務局
第一節 貴族院事務局の組織
第二節 徳川家達と柳田国男
小 括
第四章 ワシントン会議全権委員への選出とその影響
第一節 全権委員選出経緯
第二節 全権・徳川家達への反応と期待
第三節 海軍軍縮問題における「失言」
第四節 帰国時の反応と評価
小 括――「実在」化した「十六代様」とその政治的意義
第五章 憲政常道期の貴族院議長・徳川家達
第一節 清浦奎吾内閣と議長・徳川家達
第二節 貴族院改革問題と議長の議会運営への批判
第三節 火曜会の誕生と徳川家達の入会
第四節 貴族院制度調査委員会と議長・家達
小 括――穏健な「第二院」への挑戦と挫折
第六章 徳川家達の「重臣」化構想
第一節 「重臣」拡張論と貴族院議長
第二節 徳川家達の貴族院議長辞職と優遇問題
小 括――「重臣」化構想の中の貴族院議長
終 章 貴族院議長・徳川家達と明治立憲制
徳川家達略年譜
索 引