紹介
街、ターミナル、学校、橋、ライブ空間、高層建築…
過去と未来をつなぐ、豊かな空間。
その手がかりを全力で探る!
「つくる」ことに意欲のあるすべての人へ
建築を語っているのではない。この本では建築が語っている。
――いとうせいこう氏
「建築とは」と書かれると引いたり怯んだりしてしまうのだけれど、この本を読んで「建築」は社会や文化や誰かの人生や日々の生活や、その一つひとつの比喩でもあるんだということがよくわかりました。
――後藤正文氏(ASIAN KUNG-FU GENERATION )
ミシマ社創業10周年記念企画
建築の希望を見つけるべく、さまざまなテーマで「これからの建築」について考えた文章をここに書いていく。同時に、スケッチを描くつもりだ。そうした文章やスケッチの断片が空間に宿った建築の意志を発見し、ひとりの建築家としてのマニフェストになるのではないか。そんな想いを胸に、筆を進めてみたい。――プロローグより
目次
プロローグ 建築家として働くこと
第一話 大工の言葉
第二話 街の見た目
第三話 蔵としての家
エッセイ① 音楽のある部屋
第四話 空間のなかの移動
第五話 芸術の文脈と身近さ
第六話 地域に開く学校
エッセイ② 風景と対話するスケッチ
第七話 人々が行き交う場所
第八話 高層建築の新しい挑戦
第九話 世界を結界する橋
エッセイ③ 軸線の先にある象徴的な建築
第十話 広い芝生とスポーツの巨大建築
第十一話 総合芸術としてのライブ空間
エピローグ 生命力のある建築