目次
序論 ケネス・タナカ
Ⅰ智慧
第一章 小川一乗 釈尊の「証」から親鸞の「真実証」へ――愚の自覚を生む智慧
第二章 藤 能成 仏道としての浄土真宗――「信心の智慧」の意味
第三章 前田壽雄 親鸞における智慧
第四章 田中無量 親鸞における「智慧」の構造の原点――世親・曇鸞の浄土教における「智慧」
第五章 ケネス・タナカ 親鸞における信心の智慧の側面――体験的視点
Ⅱ主体性
第六章 武田龍精 親鸞浄土仏教における阿弥陀如来と凡夫存在の入不二的関係論
第七章 デニス・ヒロタ 親鸞浄土教におけるホーリズムとその意義――ハイデガー哲学に照らして
第八章 川添泰信 親鸞における人間様態の問題――三哉が明かすもの
第九章 渡邊了生 親鸞が語る「自力」概念の基底とは――「信罪福心」
第十章 斎藤信行 親鸞から覚如へ――菩薩としての主体の放棄
Ⅲ社会性
第十一章 末木文美士 『教行信証』における往相・還相の問題
第十二章 加来雄之 如来の智慧のなかに生きる意味――還相回向と仏身仏土
第十三章 大來尚順 親鸞とエンゲージド・ブディズム――「非僧非俗」の再解釈
抜粋的まとめ ケネス・タナカ