紹介
このままでは日本語がなくなる!?
このままグローバル化が進めば、日本語は消滅する。
日本語こそが、国防の基盤
本書は、日本語のすばらしさに焦点を当てることにより、日本人が日本語のすばらしさに気づき、日本語に誇りと自信と強い「自己肯定感」を打ち立てることを目的とするものであります。日本を力強く存続発展させるためはもちろんのこと、世界を今よりも平和で幸福なところに導いていくためにも、日本人が日本語への誇りと自信と強い「自己肯定感」を持つことは必須の要件です。
「日本の危機」を乗り越えるために、日本人が「覚醒」するための三要素
第一に、日本人が日本人としての強い「自己肯定感」を持つこと。日本語、日本文化、日本を肯定する。
第二に、日本と日本語を護るという強い「安全保障意識」を持つこと。ひとことで言えば、「日本語愛」を持つ。
第三に、グローバル化に流されない「日本人としての強いアイデンティティ意識」を持つこと。個々の文化を破壊する全体主義的なグローバリズムの危険性に気づくこと。
目次
まえがき
第一部 「すばらしい日本語と日本の『精神文化』~その魅力と可能性」
第一章 日本語肯定論~日本語の五つの魅力
第二章 日本語の国際共通語としての可能性
第三章 [講演]日本の「精神文化」を世界に伝える~国語教育と日本語教育の使命
第二部 「日本語をいかに守るか~ことばの安全保障論」
第四章 [講演]日本語は日本を守る防波堤~「日本語で何でもできる国」を守る
第五章 [講演]英語支配と日本語の安全保障~日本語を守るために何をすべきか
第六章 「英語の氾濫」の実態と対策~あえて「外来語規制法」を提案する
あとがき
前書きなど
本書は『日本語肯定論』という書名に表れていますように、「肯定」がキーワードで、「日本語を肯定する」~つまり、「日本語のすばらしさに気づくこと」を提唱するものです。日本語には外国語には無い「魅力」「可能性」そして「独自性」があり、世界平和に貢献するような特質が豊富に存在することを明らかにし、日本人の日本語に対する「肯定的意識」を育もうとするものです。
「日本語の魅力」の例をひとつ挙げるとすると、「和」ということばがあります。「和の思想」は聖徳太子の「十七条憲法」にありますように、日本人の生き方の根本であり社会の運営の原理でもあります。これにより、日本は調和のとれた国を成立させてきたのです。この「和の思想」がこれからの世界の国々の根本原理として普及して行くならば、世界平和も夢ではないのです。
また「もったいない」という日本語もすでに世界中に広まり、環境保護に貢献しています。さらに、日本語には「敬語」が豊富です。「敬語」とは「人を敬う言葉」です。「敬語」の豊富な日本語は、日本はもちろん世界の平和と安定に必ず貢献できます。
また、本書では、日本語と英語を比較して、日本語の方が「国際共通語」としてよりふさわしいと論じています。
このように、少し考えただけでも、日本語には豊富な「魅力」「可能性」そして「独自性」があるのです。ですから、日本人は日本語に大きな誇りと自信を持っていいのです。