目次
序 章 農業を含めたフードエコノミーの拡大
1 フードシステムの連続性 2 研究の焦点と広い視野からの考察
第Ⅰ部 市場構造変化のメカニズムと原料資源
第1章 食品産業のグローバル化-市場構造と食品企業への影響-
1 2つの誤解 2 経済のグローバル化の焦点 3 グローバル化と食品産業の市場集中 4 類型学と活動 5 代替可能性と譲渡可能性 6 市場構造と企業体勢の理論 7 将来の研究に向けた提案:そのⅠ 8 将来の研究の向けた提案:そのⅡ 9 ビール製造業のグローバル化 10 グローバル化への挑戦のための今後の課題
第2章 現在とこれからのフードエコノミー
1 環境変化と課題 2 発展途上国の台頭 3 利便性、多様性および品質 4 ネットワーク化 5 世界は一つの市場に 6 海外直接投資 7 開かれた世界市場とその結果 8 社会的責任 9 社会的関心、民間基準と価格
第3章 バイオ燃料ブーム-世界の食料市場に与える影響-
1 拡大するバイオ燃料ブーム 2 エタノール生産の成長 3 アメリカにおけるブームは続くのか 4 トウモロコシ市場への影響 5 EUとアメリカにおけるバイオ燃料の義務化 6 バイオ燃料の成長とアメリカにおける食料市場:2010年のシナリオ 7 バイオ燃料拡大成長による影響:EUと国際貿易
第Ⅱ部 ハード化するソフト
第4章 グローバル化した食料生産を取り巻く社会・環境条件の消費者への伝達
1 消費者の社会的責任への関心と購買行動 2 消費者への情報伝達:認証とラベル制度 3 消費者への情報伝達:企業マーケティング 4 消費者への情報伝達:その他のチャネル 5 水産におけるCSRコミュニケーション 6 切り花におけるCSRコミュニケーション 7 水産と花きのCSRの今後の方向
第5章 政府と民間セクターの食品安全基準の相互関係 1 国民の健康保護 2 公的機関と民間機関のからみあい 3 正当性を持つが忍耐を伴うHACCP 4 公共機関による食品安全管理 5 食品の安全管理と輸入
第6章 持続可能な畜産セクターの構築 1 畜産セクターと持続可能性 2 畜産セクターの重要性と影響 3 家畜による“食い尽くし”と土壌劣化 4 二酸化炭素と気候 5 水 6 生物多様性 7 分野横断的な政策枠組み
第Ⅲ部 食料政策の現状と展開
第7章 食料政策の実態と分析-フランスの事例- 1 食品安全法 2 公的規則に対する民間の標準化 3 食品安全性と健康上の懸念 4 品質保証の政策 5 民間ラベルの挑戦 6 バランスのとれた食事の追求 7 公的政策の限界
第8章 挑戦的な政策の事例-カナダの農業と農業・食料政策の展開-
1 複雑でかつコラボレーションが求められる協議 2 輸出志向と自由化 3 生産性と競争力 4 製品差別化 5 新たな貿易障壁とバイオ燃料の概説 6 APFと5本の柱 7 食品の安全性と品質管理 8 目標達成 9 科学と技術革新プログラムとその結果 10 これまでのAPF 1.0の簡潔な評価 11 次世代のAPF:さらなる成長のために 12 競争力、技術革新そして対応性 13 教訓
第9章 考慮すべき事項-食料政策の新たな研究領域-
1 力のバランス 2 ハイテク 3 民間基準(自主および商業基準) 4 消費社会
終 章 フードエコノミーの将来 1 余剰と不足の相互作用 2 巨大と微小 3 市民の不安と日常的な実践 4 情報化時代 5 新しい枠組みに旧来の課題を 6 新たな課題 7 新しい枠組み 8 複雑なルール