目次
序 朝鮮人を愛し、朝鮮人に愛された人
柳宗悦と安倍能成の哀悼
慟哭した朝鮮人たち
一 巧を生んだ土地と家系
文人の家系
よいお爺さん
男まさりの母親
兄と姉
二 朝鮮古陶磁の神様・伯教
伯教、朝鮮に渡る
白磁との出会い
多芸多才のひと
友人たち
戦後
三 山を緑にするために
山野や木や草や水や虫やを友として
巧、朝鮮へ渡る
造林の哲学
四 朝鮮の民芸品に魅せられて
柳宗悦との出会い
朝鮮民族美術館の設立
再婚
五 一九二二−二三年の日記から
日記発掘の経緯
朝鮮人虐殺への批判
略奪的林業への批判
朝鮮の美術工芸のために
朝鮮および朝鮮人へのまなざし
六 朝鮮民芸品の美論
愛と智慧の書──『朝鮮の膳』
正しき名称と用途──『朝鮮陶磁名考』
民芸の美──『小品集』
やり残した仕事
七 巧をめぐる人びと
朝鮮人同僚たち
市井の朝鮮人たち
日本人の友人たち
朝鮮工芸会
八 朝鮮の土となる
突然の死
葬式と朝鮮人
「人間の価値」
『工芸』浅川巧追悼号
九 蘇る浅川巧
浅川巧功徳之碑
魅せられた人びと
セミナ−と墓域整備
終りに 植民者の影と光
十 浅川巧・1997〜2002
日韓の架け橋として
70回忌と70周忌
浅川伯教・巧兄弟資料館の開館
第三版に際して
索引を兼ねた年譜
参考文献