目次
序章 "語りの場"を考えるための準備
第1章 「彼は昔の彼ならず」論-"潜在的二人称"に関する考察
第2章 「新樹の言葉」論-過去の家を焼く兄妹
第3章 太宰治の「老ハイデルベルヒ」の地、三島-「三島の思想」について
第4章 「駈込み訴へ」論-旦那さまの不在
第5章 「きりぎりす」論-"語りの場"の在りかを巡って
第6章 「お伽草紙」論-「お伽草紙」の生成・成立と戦争の影響
第7章 「津軽」論-読者を囲い込む枠組みについて
第8章 補考・中学校教材としての「走れメロス」を読む
終章 「着想」を持ち寄る"解釈の場"という理想