紹介
この本は絶版です。現在、同じ著者で
『新型インフルエンザ ワクチン・タミフルは危ない!!』
(http://www.hanmoto.com/bd/isbn978-4-88049-187-5.html)
『今年はどうする?インフルエンザ』
(http://www.hanmoto.com/bd/isbn978-4-88049-606-1.html)
を刊行しています。ぜひそちらをご覧下さい。知らないと危険なワクチンと薬の最新情報。タミフル、新型インフルエンザ、副作用etc。この一冊でホントがわかる!
知らないと危険なワクチンと薬の最新情報。好評だった昨年版に、2004年の新聞・マスコミ記事を検証する32ページをプラス! 新型インフルエンザは出現するの? かぜ薬や解熱剤は飲んではいけない? 特効薬といわれているタミフルに副作用が? この1冊でホントがわかる。
目次
はじめに
1章
インフルエンザはかぜじゃない?
インフルエンザってなに?
Q1 インフルエンザはかぜではないのですか?
Q2 インフルエンザになると、どんな症状が出ますか?
Q3 重くなると命にかかわりますか?
Q4 人にうつるのはなぜですか?
Q5 インフルエンザは、なぜ流行するのですか?
Q6 近く、大流行がくると聞きます。本当ですか?
Q7 インフルエンザが流行するのは日本だけですか?
Q8 鳥インフルエンザは人にうつりますか?
Q9 新型インフルエンザ・ウイルスは、どうやって生み出されるのですか?
2章
ワクチンでインフルエンザは防げますか? 必要ですか?
Q10 ワクチンを打てば、インフルエンザにかかりませんか?
Q11 ワクチンは安全ですか?
Q12 ワクチンは流行を予測してつくられるそうですが、当たる確率は?
Q13 どの型にも対応できるワクチンがあるというのは本当ですか?
Q14 ワクチンを打ったほうがいい人はいますか?
Q15 お年寄りはワクチンを打ったほうがいいのでしょうか?
Q16 赤ちゃんもワクチンを打ったほうがいいのでしょうか?
Q17 SARSと見分けがつくように、ワクチンを打ったほうがいいですか?
Q18 昔のように、学校でワクチンを接種すれば、流行は予防できますか?
3章
「インフルエンザ脳症」がこわい!
なぜ起こるの? どうすればいいの?
Q19 「インフルエンザ脳症」とはどんな病気ですか?
Q20 「インフルエンザ脳症」の原因は何ですか?
Q21 「インフルエンザ脳症」が起こっているのは日本だけなのですか?
Q22 解熱剤は「インフルエンザ脳症」と関係ありますか?
Q23 ワクチンを打つと、「インフルエンザ脳症」にならずにすみますか?
Q24 「インフルエンザ脳症」にならないためにはどうしたらいいですか?
Q25 「インフルエンザ脳症」になるとどんな症状が出ますか?
Q26 「インフルエンザ脳症」になるけいれんは、見分けがつきますか?
Q27 「インフルエンザ脳症」になりやすい子はいますか?
Q28 「インフルエンザ脳症」には日本人の遺伝的なものが関係するのですか?
4章
かぜでも、インフルエンザでも、子どもの熱がとにかく心配です
Q29 高熱で、後遺症はありませんか?
Q30 解熱剤は、使わないほうがいいというのは本当ですか?
Q31 解熱剤を使ったほうがいいときはありますか? 安全な解熱剤はありますか?
Q32 発熱で、どうなったら病院へ行くべきですか?
Q33 熱が出たときはどんなふうに看病しますか?
Q34 さむけやふるえがあるときはどうしたらいいですか?
Q35 高熱で、ひきつけを起こしたらどうしたらいいですか?
Q36 高熱を出さないための、予防法はありますか?
5章
かぜやインフルエンザ、どんな薬を使えばいいの?
Q37 抗生物質を使う必要はありませんか?
Q38 「アマンタジン」は効きますか? 副作用はありませんか?
Q39 「タミフル」は特効薬と聞きました。よく効きますか? 副作用は?
Q40 「タミフル」は予防にも効果があるのですか?
Q41 前に病院でもらった薬を飲ませていいですか?
Q42 とりあえず市販の子ども用かぜ薬を飲ませていいですか?
Q43 子ども用のせき止め、鼻水止めは使っていいですか?
Q44 解熱剤は、おとなは使ってもいいですか?
Q45 栄養をとるとは、どうれば? サプリメントを飲ませたほうがいい?
6章
治療や予防でできること、教えて下さい
Q46 子どものかぜに、家庭でできることはありますか?
Q47 子どもがインフルエンザ? 何科へ行けばいい?
Q48 インフルエンザの検査をしないクリニックは遅れていますか?
Q49 親がインフルエンザのとき子どもにうつさないためにはどうすれば?
Q50 予防法は? マスクやうがいは効果がありますか? 手洗いは?
Q51 流行を防ぐため、感染者は家にいるべきでは?
Q52 インフルエンザかな、と思ったらすぐに病院へ行くべきですか?
Q53 インフルエンザはこわい病気と言われていませんか?
検証
2005年はインフルエンザが大流行?
マスコミ報道に要注意
Q54 鳥インフルエンザから新型ウイルスが生まれるのですか?
Q55 ワクチン接種の副作用死が増えているというのは本当ですか?
Q56 「ワクチンは不要」と考える医師はいないのですか?
Q57 ワクチンが原因で脳症になることがあるのですか?
Q58 妊婦はワクチンを接種しておいたほうがいいのですか?
Q59 ワクチンは家族全員が接種しなければならないのですか?
Q60 「タミフル」は、一歳未満には使わないほうがよいのですか?
Q61 昨年インフルエンザの患者が減ったのは、ワクチンの効果ですか?
Q62 ワクチン不足といいながら、結局あまったのはなぜですか?
Q63 「インフルエンザ大流行」報道がはずれるのはなぜですか?
Q64 接種料が病院によって違うのはなぜですか?
あとがき
参考文献
前書きなど
インフルエンザ・ワクチンは賞味期限1年の「商品」です。短い賞味期限のこのワクチンは、流行を大きく予測して、大量にワクチンを作り、それが売れ残らないように毎年その必要性を大々的にキャンペーンしています。
ここ数年は、「脳症を防ぐ」「高齢者の死亡率を下げる」「SARSを見分けるために」と新聞やテレビでも「有効なワクチン」と喧伝しています。情報を送り出すマスコミの人たちも、その言説に疑いをもっていません。
今から30年近く前、私は横浜市衛生研究所で感染病のサーベランスを担当していました。当時、インフルエンザ・ワクチンは学童へ年間1700万人もの義務接種が行われていました。ところが、有効なはずのワクチンが効果がない。そればかりかその副作用によって毎年多くの子どもたちが被害にあっていたのです。
国立公衆衛生院の感染症室長となってからは、群馬県衛生研究所の氏家淳雄先生達と共に、7万5千人の学童を6年間に渡り調査した膨大なデータを解析し、ワクチンに有効性のないことを証明しました。そして、全国の保健室の先生達の協力でようやく1994年、学童の集団接種をやめさせることができたのです。世界的に評価を得たこの調査、研究を超えるものは今日まで出ていません。
しかし、インフルエンザ・ワクチンは巨額な利益を生む「商品」のひとつです。いつのまにか、なにも新しい有効性の根拠は示されないまま、この数年で再び生産量は学童に接種していたころまではねあがり、高齢者や乳幼児までがそのターゲットになってしまいました。
毎年の“騒動”をなかばあきれてながめ「もう勝手になさい」と思うことも。でも、同時に、地道に研究や発言を続けてこられた人たちの思い、さらに、このワクチンでさまざまな副作用被害にあい、命までも奪われた子や親たちの無念さが重なって胸にせまります。そうした人々の声が、大喧伝に抗して一人でも多くの人々に届くよう、この本がその一助となることを願います。
母里啓子