目次
はじめに
主催者挨拶 守屋彰夫
基調講演 秦 剛平
レオトーン・ポリス神殿址
——ブーバスティス・アグリアともうひとつのユダヤ神殿
第Ⅰ部 モーセ五書の本文伝承について
1章 「無からの創造」の教理とトーフー・ワ・ボーフー
津村 俊夫
2章 一つの十戒,複数のテキスト
大住 雄一
3章 第二神殿時代におけるモーセ五書の発展的展開
ユージーン・ウーリック
4章 聖性という観点から分析したモーセ五書の筆写・本文伝達
エマニュエル・トーヴ
第Ⅱ部 ヘレニズム的ユダヤ教とモーセ五書
5章 はじめに創世記と出エジプト記のギリシア語訳がつくられた
秦 剛平
6章 ヘレニズム的ユダヤ教と七十人訳聖書
テッサ・レイジャック
7章 フィロンはどのギリシア語訳聖書を読んでいたのか?
グレゴリー・E・スターリング
8章 ヨセフス『ユダヤ古代誌』の後半部
——ローマの聴衆にとってのその重要性
スティーブ・メイソン
第Ⅲ部 死海文書とモーセ五書
9章 死海文書における創世記解釈
ジョン・J・コリンズ
10章 ヨベル書とクムラン出土の関連文書におけるモーセ五書の律法の釈義
ジェイムズ・C・ヴァンダーカム
11章 アラム語死海文書『外典創世記』の構造とそこに投影されているモーセ五書本文の特徴について
守屋 彰夫
第Ⅳ部 新約聖書とモーセ五書
12章 福音書伝承の変遷と七十人訳聖書
佐藤 研
13章 マルコにおけるトーラーの受容
——最大の戒めに関する問い
アデラ・ヤーブロ・コリンズ
14章 創造と聖なる空間
——フィロン,第四福音書,ヘブライ人への手紙によるモーセ五書の重要主題の再使用
ハロルド・W・アトリッジ
特別寄稿
15章 地理学的視点から見たモーセ五書の本文伝承
——東西文化のさらなる接点を求めて
池田 裕
16章 パウロとパロディ
——アブラハム物語再話(ガラテヤ3〜4章)に見るパウロの意図
浅野 淳博
編者あとがき
索引