目次
凡例
序
第一章 カントにおける対象と主体
――超越論的対象と超越論的主体という二つのXの観点から――
はじめに
第一節 超越論的対象と超越論的主体
第二節 自己触発
第三節 超越論的主体の認識可能性
むずびにかえて
註
第二章 実体的自我から主体的自我へ
――カントの自己認識論をてがかりに――
はじめに
第一節 『ぺーリッツの形而上学講義』と批判期における自己認識論
第二節 実体的自我の超克
第三節 自由な主体としての実践的統覚
むずびにかえて
註
第三章 カントにおける自由の実在性の問題
はじめに
第一節 蓋然的観念としての自由
第二節 「理性の事実」による「自由の演繹」
第三節 実践理性の内在的・構成原理と自由の実在性
むすびにかえて
註
第四章 カント実践哲学における感情の諸問題
はじめに
第一節 道徳の第一原理としての感情批判
第二節 尊敬の感情とは何か
第三節 尊敬の感情の二側面と人間の有限性
むすびにかえて
註
第五章 『オプス・ポストゥムム』におけるカントの自己定立論
はじめに 『オプス・ポストゥムム』の成立とその解釈史
第一節 批判期の「自己触発論」と『オプス・ポストゥムム』における「自己定立論」
第二節 自我の論理的活動としての自己定立
第三節 自我の形而上学的活動による空間と時間における自己定立
むすびにかえて
註
第六章 カント最晩年の超越論的哲学
はじめに
第一節 批判期における超越論的哲学
第二節 『オプス・ポストゥムム』における超越論的哲学
第三節 超越論的哲学の最高の立場
おわりに
註
後記/謝辞
初出一覧
文献表
索引