目次
文 (小川 侃)
1 風・雰囲気・身体 (小川 侃) フッサール、ハイデッカー、シュミッツをめぐって
1-1 雰囲気の現象学
1-2 風と雰囲気
1-3 情態性と根本気分
1-4 不安の構造
1-5 不安と世界
1-6 気分と感情
1-7 感情と雰囲気
1-8 雰囲気と身体性
2 集合心性と異他性 (梶谷真司) 民俗世界の現象学
はじめに――集合心性の現象学に向けて
2-1 雰囲気としての異他性
2-2 異他性と民話の生成
2-3 神の異他性と生の共同性
2-4 自然の異他性と祭儀
おわりに――現実と虚構のあいだで
3 ベルクソンにおける自我論と自我を超えるもの (小関彩子)
はじめに
3-1 自我の二つの様相
3-2 身体と物質
3-3 集合心性と行動
3-4 自我の二つの局面
3-5 開かれた自我
おわりに
4 法と共同性 (野村文宏) 現象学の視点から
はじめに
4-1 現象学の方法
4-2 現象学的法哲学
4-3 現象学と現象学的法哲学
5 ガリレオの科学の成立基盤としての集合心性 (松本雅美)
はじめに――ガリレオの科学と集合心性
5-1 数学的自然学の思想的基盤
5-2 数学的自然学の社会的基盤
5-3 「生活世界」からの自然の数学化の解明
おわりに――自然学への数学的思考の導入と科学技術の結合
6 デュルケームの社会学の基礎 (小川侃)
現象学の視点からのデュルケーム批判の試み
はじめに
6-1 デュルケームの意味での「事実」
6-2 デュルケームと現象学の方法
6-3 デュルケーム社会的現象と集合的感情
6-4 デュルケームにおける隠れた存在論問題
6-5 デュルケームと地平性の思想
6-6 デュルケームにおける集合心性と身体的 コミュニケーション
6-7 集合的沸騰と身体的コミュニケーション
6-8 集合心性と実存――結びにかえて
著訳者略歴
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