目次
まえがき [阿形清和]
第1章 ヒトへの道を遡る――生物進化の「節目」を求めて
1 縄文人の実像にせまる─安定同位体分析によるアプローチ [日下宗一郎・片山一道]
2 人類誕生の鍵をアフリカ大地溝帯で探す [中務真人]
3 ホヤの発生生物学 [佐藤ゆたか]
4 立襟鞭毛虫のゲノム情報から探る動物の多細胞化 [岩部直之]
5 細胞内共生体の戦略の進化─ゲノムの小型化かホストの操作か? [山内 淳]
コラム① 異分野交流の勧め [山﨑美紗子]
第2章 増えるための努力と技巧――性と繁殖の戦術
1 モリアオガエルの精子は回転力で前進する [武藤耕平・久保田洋]
2 花を愛で,生物の「性」を考える [酒井章子]
3 無性生殖のシダ植物も交雑したがっている? [篠原 渉]
4 やわらかな細胞―無性生殖の担い手 [篠原 渉]
コラム② 地上からは見えない多年草の生活史 [荒木希和子]
第3章 眼,光合成,体内時計――生物の光利用
1 光エネルギーをATP にするもう一つの反応 [鹿内利治]
2 植物の光応答とフィトクロム [長谷あきら]
3 生き物たちの時間の読み方,刻み方 [小山時隆]
4 多様な光環境への動物の適応メカニズム [七田芳則・山下高廣]
5 なぜヒトとサルの色覚は進化したのか? [早川祥子・正高信男]
コラム③ ちょっとの変化で十分 [菅原 亨]
第4章 「会話」をする動物,植物――コミュニケーション
1 イルカの音から彼らの生活を垣間見る [森阪匡通]
2 「歌」を歌うサル――テナガザルの多様な音声 [香田啓貴]
3 やわらかなゲノムを科学する [郷 康広]
4 植物たちのコミュニケーション [有村源一郎]
5 葉っぱのかおりの生態学 [高林純示]
コラム④ オニオオハシの秘密 [阿部秀明]
索 引