目次
序 章 近代中国市場圏研究
Ⅰ はじめに
Ⅱ 近代中国市場研究のアプローチ
Ⅲ 近代中国の市場圏の史的展開
Ⅳ 本書の構成と視角
第1部 開港場市場圏と世界経済
第1章 国際価格波動と中国の国際分業—銀価格低落問題の再検討
Ⅰ はじめに
Ⅱ 外国品の貿易物価と貿易数量
Ⅲ 内国品の貿易物価と貿易数量
Ⅳ おわりに
第2章 開港場市場圏の形成と変容—開港都市天津の事例分析
Ⅰ はじめに
Ⅱ 価格波動と開港場市場圏の形成
Ⅲ 開港場市場圏の実勢と変容
Ⅳ おわりに
第2部 長江市場圏から全国市場圏へ
第3章 長江市場圏と日本帝国圏—上海の工業化と日本の満洲支配
Ⅰ はじめに
Ⅱ 開港場市場圏の最終段階
Ⅲ 開港場市場圏の終焉
Ⅳ おわりに
第4章 上海の工業化と交易条件
Ⅰ 工業化と貿易をめぐる理論
Ⅱ 両大戦間期上海の貿易趨勢
Ⅲ 前半期(1914〜1931年)の工業化と貿易
Ⅳ 後半期(1932〜1937年)の工業化と貿易
Ⅴ 所得交易条件
第5章 関内市場圏の形成—1930年代中国の遠隔地間流通
Ⅰ はじめに
Ⅱ 1930年代中国対外輸出の開港場別動向
Ⅲ 1930年代関内遠隔地間交易の構造
Ⅳ おわりに
第3部 全国市場圏の分断と再建
第6章 戦時期の市場圏の分断
Ⅰ はじめに
Ⅱ 日中戦争と市場圏の分裂
Ⅲ 太平洋戦争と市場圏の衰退
Ⅳ おわりに
第7章 戦後初期中国の広域市場圏の再建
Ⅰ はじめに
Ⅱ 戦後初期国民政府のマクロ経済政策
Ⅲ 戦後初期中国の外国貿易
Ⅳ 中国地域別でみる国際分業
Ⅴ 戦後初期中国の国内分業
Ⅵ おわりに
第4部 統計と推計
第8章 中国海関統計論
Ⅰ はじめに
Ⅱ 海関統計の制度的基礎
Ⅲ 海関統計の編制方法
Ⅳ 海関統計の類別・刊行状況
Ⅴ おわりに
第9章 貿易物価指数の推計
Ⅰ はじめに
Ⅱ 指数推計の共通事項
Ⅲ 中国輸出入物価指数(1867〜1948年)
Ⅳ 上海貿易物価指数(1869〜1942年)
終 章 全国市場圏の形成と挫折
Ⅰ ダイバーシティ経済としての中国
Ⅱ 輸入代替工業化とダイバーシティ経済
Ⅲ 近代中国の広域市場圏の到達点
Ⅳ 通時的比較と国際比較
付 表
海関統計一覧
参考文献一覧
あとがき
索 引