紹介
『私の王権論』「日本人」として琉球王府の歌謡集である「おもしろさうし」を研究するということは、一体どういう意味を持つのか。あるいはどういう意味を持たされてしまうのか。/『琉球断章 夢遍路』金武湾のCTS建設反対闘争と白保珊瑚礁の空港建設反対闘争に携わった体験を踏まえて、本土資本と地元有力者とが結託して行った生活破壊に対する異議申し立ての文章である。/『本土に集う南島出身者の郷友会考察』大阪を第二のふるさととした人々の生きざまと想いのなかに、自分化中心主義に陥らない、新しいコミュニケーションモデルの可能性が見出せる。/『災いの物語の中の琉球王朝』沖縄における家祭祀を論じた本格的な学術論文である。/『日本のポピュラー音楽に現れた沖縄』本土の沖縄・奄美に対するイメージがどのように変化してきたかを、ポピュラーミュージックを通して跡付ける。/『ペリー来航と沖縄』ここには、歴史を評価する際の<視点>の問題が論じられている。/『琉球文学序説』「琉球文学」を排除することで、自らの純潔を保とうとする「日本文学」という制度の閉鎖性を批判したレポートである。他
目次
はじめに オリエント幻想の中の沖縄
私の琉球王権論
琉球断章 夢遍路
本土に集う南島(奄美・沖縄)出身者の郷友会考察
災いの物語の中の琉球王朝
日本のポピュラー音楽に現れた沖縄
ペリー来航と沖縄
琉球文学序説
南島叢書と私