目次
はじめに
「劇団」から「劇場」へ?
第一章 演劇のいま?日本の「劇団」は何を成してきたのでしょう?
日本に劇団はいくつあるのですか?
芸術活動は事業ですか?
劇団が法人格を持つ意味
俳優ではどうしても食えない?
ちょっと深入り豆知識 コラム① 劇場の座席数
食える演劇、食えない演劇
事業のパターンと公演場所
舞台は〈時間の缶づめ〉!
芸術共同体としての「劇団」
よそで稼いで舞台を支える
観客組織という基盤
ちょっと深入り豆知識 コラム② 演劇鑑賞会のあゆみ
小劇場運動が起こってから
「劇団」から「プロデュース集団」へ
商業劇場のオープンとプロデュース公演
ちょっと深入り豆知識 コラム③ プロデューサー・システムとプロデュース公演
小劇場が育むもの
第二章 劇場って何でしょう?
劇場を劇場たらしめるものとは?
芝居小屋・劇場・公立ホール
公立ホールはプロの舞台には不向き?
ちょっと深入り豆知識 コラム④ 公立文化施設の名称の変遷に見る時代背景
ちょっと深入り豆知識 コラム⑤ 批判も進化する?
公立文化施設は劇場ですか?
公共劇場の出現
第三章 芸術と公共政策との関係
芸術文化振興基金のスタートと公的助成の「定着」
そもそも、なぜ芸術に公的助成が必要なのでしょう?
ちょっと深入り豆知識 コラム⑥ 『舞台芸術 芸術と経済のジレンマ』
ちょっと深入り豆知識 コラム⑦ 公共財と芸術の価値
● 公共財と準公共財
● 経済学でいう価値について
芸術助成の根拠と文化政策の理念
芸術助成制度を整えにくいのはなぜ?
ちょっと深入り豆知識 コラム⑧ 文化庁の創設と舞台芸術振興、そしてアーツプランの功罪
● 苦肉の策の連続
● 重点支援の紆余曲折
芸術団体の法人格と助成のしくみ
日本にやってきた「アーツ・マネジメント」とは?
ちょっと深入り豆知識 コラム⑨ アーツ・マネジメント教育事始め
● イギリスからアメリカへ
● 日本での広まり方
多様な価値のジャグリング
ちょっと深入り豆知識 コラム⑩ 民間非営利組織と「市場の失敗」「政府の失敗」
●「見えざる手」だけでは実現しないこと
● 非営利公益の組織という選択肢
「森」を見てデザインする助成制度に
継続的な助成制度を核に
ちょっと深入り豆知識 コラム⑪ イギリスのアーツ・カウンシルの変遷
● つかず離れずの距離
● 芸術政策から社会全体を意識した文化政策へ
第四章 隣の芝生、自分の庭
「日本はダメよね」なのか?
支流を集める大河と、支流が広がる平原
「たしなむ」文化
「日本の伝統」というステレオタイプ
アマチュア文化のすごい国
踊る阿呆に見る阿呆
「八方美人」の公立文化施設
第五章 地域と公共劇場のこれから
どのような観客を増やすのか
各地に公共劇場の整備を―劇場法の提起
ちょっと深入り豆知識 コラム⑫ 「仮称・劇場法」の提起の背景
● ずいぶん前からの話
●「公の施設」であるかぎりダメ?
法律に何が期待できるのでしょう?
地域主体じゃないと意味がない
公共劇場の目指すところ
コミュニケーション教育の拠点?
演劇の力を応用する
ちょっと深入り豆知識 コラム⑬ ワークショップ、アウトリーチ……カタカナ語の意味
● ワークショップ流行りですが
●「コミュニティ」に「アウトリーチ」するって?
作品の巡回、人の交流
第六章 演劇の未来と文化政策
「劇団」も「劇場」も
創造の核となる集団
「お店」を増やす効果
ちょっと深入り豆知識 コラム⑭ プロの定義、イギリスの場合
● イギリス演劇のプロの三つのカテゴリー
● プロには掟がある
ふさわしい組織の形
芸術団体を発展させる政策
「演劇を支える」から「演劇で支える」へ
芸術団体の説明責任
演劇集団を継続しない自由もある
自由とルール
公演のつくりかたは、このままでいいのでしょうか?
広がる演劇の仕事
結びに代えて ~アーツ・マネジメントのココロ~
あとがき