目次
やや長いまえがき
第1章 やりとりを重ねながら
1 何を目指し、何をなしてきたのか
2 たこの木クラブと多摩地域の「ともに生きる」運動
3 やりとりとして捉えかえす
4 「ともに生きる」試みの内実へ
第2章 就学運動は何を問うていたか
1 多摩の支援ネットワークの出発点
2 養護学校義務化と就学運動
3 発達保障論と共生教育論の論争
4 学校をどう捉えるか――エンパワメントか再生産か
5 サブシステムの生成と、その批判と
6 その後の展開
7 排除に抗するとはどういうことか
8 排除への別様の抵抗を求めて
第3章 自立生活の始まりと展開
1 子どもから大人へ
2 知的障害や自閉の人の自立生活と支援――身体障害との違い
3 「情報」「伝達」「理解」のズレ
4 「生活をまわす」
5 「生活を拡げる」
6 地域とのコンフリクトに向き合う
7 生活や日常の意識化と「待ったなし」
第4章 やりとりを通して折り合いを探る
1 支援会議では何がなされているのか
2 「人」とみなしたとしても
3 ダブル・コンティンジェンシーのかかわりと幅を拡げる
4 目に見える「人格」や意思のむこうがわ
5 捉えかえす訓練と経験知の生成
6 やりとりに引き戻す
7 「最終ライン」の存在があってこそ
8 「ともに生きる」試みの軌跡
第5章 生活モデルの時代に
1 生活モデルへの転換
2 専門家だけでなく――支援者像の豊饒化
3 システム化しきらない制度設計
4 「ともに」ある場づくり
5 制度のありようと社会のありようと
第6章 それでも「社会」であり続ける
1 「暴力」をどう考えるか
2 「わからない」人たちの排除
3 「暴力」は偏在する
4 「社会」であり続けることなら
4 「ともに生きる」とはどういうことか
5 おわりに――引き継がれるものは何か
補遺 「調査」の概要
あとがき
文献