目次
夢記 落魄の読書人生 ペテン師、世界を駆ける 小説の生体解剖 転んだあとの杖 変身の万華鏡 ホフマンの百面相 『ホンブルク公子』と病める言語 非人間的なものの浮力について ヒュメナイオスの死 否定の弁証法 マイナーの文体について 鏡の此方側の弱い男から鏡の向う側の強い男へ もう一つの「イマーゴ」 パニッツァ復活 道化服を着たマイリンク 遅れてきたSF作家 まだ殺されていない子供たちのために 言語=死体の分身 みじろぐ声 のらくら者の国 未成年幻想 のっそりと我もゆかん パトリック・ジュースキント『香水』 綺想と驚異の十篇 二十世紀の名著 百鬼夜行西欧中世お化け屋敷案内図 『カルミナ・ブラナ』を聴きながら ヴァイキング式百冊の本 鉱物学的楽園 聖女の宝石函 宝石と王と錬金術 宝飾の歴史と文化 花の怪物 魔草マンドラゴラ 無頭人の戴冠式 一角獣 バロックの蒐集理論 エロチシズムの世界意志 霊のポルノグラフィー 死とエロスの戯れ 海洋的退行願望 生と死の二元論的対立 冥婚とネクロフィリー 黄金時代と歌 悪魔についての五問五答 VAMPIRE 暗い美青年 私の吸血鬼研究 東西の感性の二人三脚 篤学の愉悦 洋の東西怪談比較 ポー、あるいは時間の恐怖 郷愁としての恐怖 自動車と怪談 本格的怪談の醍醐味
幻視者の推理小説 双面の悪魔 黒い案内書 神話の中の発明家 十八世紀文学的骨董品 編集者の伝記 ミヒャエル・フェッターあるいは遊戯三昧としての宇宙 空想文字博物館 ヤヌスの文字 隠秘論的夢想の世界 ポストモダン小説の極致 東西島物語考 まじめな顔した遊び 空想名所案内 夢遊者の宇宙旅行 とぶ男・寝ている男 ユートピアの終焉 世界の終りの日から 終末と発端のはざま 古典主義者の愛の冒険譚 バロックの本 奇抜なメランコリーの世界 「疎外」と「自己愛」 本格的かつ野心的なマニエリスム研究 迷宮としての世界 色濃いペシミズム 神を感じる技術としての日記 物体の軌跡 ブラック・ユーモアその後 悪の分光器 暗黒小説のきわめつき 空間表象の考察 聖化された宗教的人間論 二つの世界の間で よみがえる古代的実存 太古の老婆を離れて 無意識の言語の解読 孤独者ライヒ 逆さ吊りのフールが演ずるアクロバット 解体の様式、様式の解体 普遍宇宙へのメッセージ 透明な文体 ほか