紹介
憲法とは「これは二度と繰り返さない」という
ネガティブなものの上に開花する
ポジティブなルールである
「憲法」の入門書。初版(2015年)に新たな判例や社会情勢を加えた第二版。表現者が集まって建国した仮想国家「アートランド」を舞台に「国家と国民の関係」をわかりやすく描出。誰もが表現者となれる時代であり、なおかつ高度化する情報社会を生き抜くために、憲法は一人ひとりの人生や社会にとってどのような意味を持つのか。「知る権利」を持つ国民として憲法を広く学ぶ。重要な裁判例17本、魅力的なコラム18本を収録。
[もくじ]
第二版に寄せて
第1部 国民主権と精神的自由
第1章 日本国憲法の成立と表現の自由
第2章 国民主権と立憲主義
第3章 参政権と国務請求権
第4章 表現の自由
第5章 精神的自由―思想良心の自由、信教の自由、学問の自由
第2部 人身の自由・経済的自由・社会権
第6章 人身の自由と法の適正手続
第7章 経済的自由
第8章 社会権
第9章 教育を受ける権利と子どもの権利
第3部 自由と平等 人権論の総仕上げ
第10章 人権保障の基本原理(1)―個人の尊重と「公共の福祉」
第11章 人権保障の基本原理(2)―法の下の平等
第4部 共存・平和と《国の仕事》
第12章 統治―国の仕事、自治体の仕事
第13章 平和をめぐる権利と統治
目次
はしがき 第二版に寄せて
第1部 国民主権と精神的自由
第1章 日本国憲法の成立と表現の自由
第2章 国民主権と立憲主義
第1節 国民主権と民主主義
第2節 民主主義と立憲主義―人権保障と「最高法規」の意味
第3節 象徴となった天皇
第3章 参政権と国務請求権
第1節 参政権
第2節 国務請求権
column1 政治参加を支える制度と「表現の自由」
第4章 表現の自由
第1節 表現の自由の価値と弱さ
第2節 表現の自由と人格権
第3節 表現の自由と民主主義
第4節 表現の自由と共存社会
第5節 表現の自由と経済社会
column2 芸術の自由
column3 特定秘密保護法と知る権利
第5章 精神的自由―思想良心の自由、信教の自由、学問の自由
第1節 思想良心の自由
第2節 信教の自由と政教分離
第3節 学問の自由
第2部 人身の自由・経済的自由・社会権
第6章 人身の自由と法の適正手続
第1節 人身の自由
第2節 法の適正手続
column4 正義に名を借りた暴力を防ぐために
第7章 経済的自由
第1節 経済領域の自由と「公共の福祉」
第2節 職業選択の自由、居住・移転の自由
第3節 財産権
column5 契約の自由と消費者保護
column6 知的財産と人権
第8章 社会権
第1節 福祉国家の視点
第2節 生存権
第3節 勤労者の権利
column7 生活保護法に定められている保護の内容
第9章 教育を受ける権利と子どもの権利
第1節 教育を受ける権利
第2節 日本国憲法と「子どもの権利条約」
column8 『検定不合格日本史』と教科書検定訴訟
column9 不適切校則問題―ルールメイキングと主権者教育
第3部 自由と平等 人権論の総仕上げ
第10章 人権保障の基本原理(1)―個人の尊重と「公共の福祉」
第1節 憲法における《人》
第2節 人権保障の基本原理
column10 主な法律における未成年者の年齢設定
第11章 人権保障の基本原理(2)―法の下の平等
第1節 日本国憲法第14条 法の下の平等
第2節 家族関係・親密関係と平等
第3節 文化・社会関係と平等
第4節 外国人の人権
column11 世界史の視野で「平等」を考える
column12 性的マイノリティの権利と同性婚論争
column13 私人同士の間で起きる人権侵害は?
column14 外国人の人権をめぐる裁判
第4部 共存・平和と《国の仕事》
第12章 統治―国の仕事、自治体の仕事
第1節 立法と国会
第2節 行政と内閣
第3節 財政と民主主義
第4節 司法と裁判所
第5節 地方自治と地方公共団体
column15 国政と主権者の眼 (1)──会議・財政の公開と知る権利
column16 国政と主権者の眼 (2)──裁判の公開と裁判員制度
第13章 平和をめぐる権利と統治
第1節 平和のうちに生存する権利と武力の放棄
第2節 国際社会の中で揺れる日本の平和主義
第3節 環境・災害と平和のうちに生存する権利
column17 核兵器禁止条約
キーワード索引
事例索引