紹介
「診断型」から「対話型」へ
組織開発の新潮流、到来――。
従来の組織開発とは異なる発想や手法の存在を見出した編著者二人は、2009年に「対話型組織開発」を提唱。以来、各界から大きな注目と支持を集めている新コンセプト「対話型組織開発」の初の専門書にして決定版がついに邦訳!
[原題] Dialogic Organization Development: The Theory and Practice of Transformational Change
組織とは、意味を形成するシステムである。
なぜいま対話なのか? 対話によって何が変わるか? 対話をいかに行うか?
組織開発のフロンティアを往く21人の知見とビジョンを凝縮。
個人と集団の可能性を信じる実践者に贈る、最前線の組織論。
▼社会背景、理論、実践法を網羅的に解説。
U理論、学習する組織、ワールドカフェ…「対話で組織を変える手法」が日本でも定着。「なぜいま対話か?」「対話で何が変わるか?」「対話をどう実践するか?」を深く理解できる。
▼実践者21人の「最先端の知」を凝縮。
対話型組織開発の先駆者たちが試行錯誤し見出した、日本未発表の概念や手法も満載。また、一部署の変革から全社改革まで多彩な事例も魅力。組織論のフロンティアを学べる。
▼読者の理解と実践を助ける付録も充実。
重要用語の訳者注釈、各章末の引用文献、巻末の索引、訳者による「まえがき」「あとがき」を収録。初学者から専門家まで必携の内容。
▼OST、アプリシエイティブ・インクワイアリー、ワールドカフェの創始者たちも絶賛。
「時代を見抜く洞察力をもって、私たちが今直面している問題に力強く切り込んでいる」
――ハリソン・オーウェン(オープン・スペース・テクノロジー創始者)
「民主的で対話的で、人々の協働によって生み出される、完全に人間中心の組織というODの原点に立ち返る一冊」
――デビッド・クーパーライダー(アプリシエイティブ・インクワイアリー創始者)
「会話を変え、それによって未来を変えることで、組織とコミュニティを活性化するという可能性に満ちた新領域を切り開いた」
――アニータ・ブラウン(ワールド・カフェ創始者)
目次
訳者まえがき
用語解説
序文 対話型OD――過去・現在・未来
第I部 序論および概要
第1章 対話型ODのマインドセット
第2章 対話型ODの実践
第II部 対話型ODの理論的基盤
第3章 社会構成主義者による表象としての知識への挑戦
第4章 ディスコースと対話型OD
第5章 生成的イメージ
第6章 複雑性、自己組織化、創発
第7章 「関わりの複雑反応プロセス」として組織を理解する
第8章 協働的探究としてのコンサルティング
第III部 対話型ODの実践
第9章 変革を可能にするもの
第10章 対話型ODにおけるエントリー、レディネス、契約
第11章 対話型OD における変容的学習
第12章 探究を組み立てる
第13章 コンテナをホストし、ホールドする
第14章 「彼ら」から「私たち」へ
第15章 変革の強化
第16章 対話型ODパラダイムによるコーチング
第17章 対話型プロセス・コンサルテーション
第IV部 結論―今後に向けて
謝辞
訳者あとがき
執筆者紹介
索引