目次
はじめに 〈必然〉と〈希望〉―「始源の言葉。オルフェウスの秘詞」―
1 近世都市の特権的少年―「一千七百五十七年の喜ばしき年明けに」―
2 帝国都市から小パリヘ ―「フリデリーケ・エーザーさま御許に」―
3 青年の至福、そして暗い影―「五月の祭り」―
4 華やかなる文壇登場と絶対的喪失の感覚 ―「トゥーレの王」―
5 ヴァイマル宮廷での実務と詩 ―「ハンス・ザックスの詩的使命」―
6 愛の乾溜―シュタイン夫人―「何故そなたは 運命よ」―
7 自然存在の悦楽と悲しみ―『ローマ悲歌』―
8 盗み取られた生の安逸―『ヴェネチア短唱』―
9 フランス革命と内的危機―「コフタの歌」「芸術家の権能」―
10 命綱としての社会的正義―『クセーニエン(風刺短詩集)』―
11 自然への復帰―「献げる言葉」―
12 エルポーレの囁き―「空なり! 空の空なり!」『パンドーラ』―
13 夢想と秩序―「別離(『ソネット』のⅦ)」「皇妃の到来」―
14 甦った平和のなかで―『西東詩集』―
15 一瞬の永遠―「ズライカの書」―
16 明快な、あまりに明快な! ―「一にして全」ほか思想詩若干―
17 死の囁きと生命の震え―「マリーエンバートの悲歌」―
18 詩の癒す力 ―『情熱の三部作』―
19 二つの別れ―「シナ・ドイツ四季日暦」「ドルンブルクの詩」―
20 仕合わせの最後の目盛り ―「すべての山々の頂きに」「亡霊たちの歌」―
あとがき(丸善ライブラリー版)
追記―簡易文献解題
『鳥影社』改訂増補版へのあとがき―二十年後に―
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