目次
まえがき
鍼方六集序
鍼方六集巻之一 神照集
正人明堂経穴総図・一
正人臓腑図・二
伏人臓腑図・三
●手足三陰三陽流注総論・四
●十二臓相使貴賎・五
●霊枢骨度・六
●明堂取穴法・七
●手太陰肺経・八
●手陽明大腸経・九
●足陽明胃経・十
●足太陰脾経・十一
●手少陰心経・十二
●手太陽小腸経・十三
●足太陽膀胱経・十四
●足少陰腎経・十五
●心主手厥陰心包絡経・十六
●手少陽三焦経・十七
●足少陽胆経・十八
●足厥陰肝経・十九
●督脈・二十
●任脈・二十一
●衝脈・二十二
●帯脈・二十三
●陽蹻脈・二十四
●陰蹻脈・二十五
●陽維脈・二十六
●陰維脈・二十七
●附-鍼経不載諸家奇穴・二十八
●睛中穴-主治内障・二十九
鍼方六集巻之二 開蒙集
●竇太師-標幽賦・一
●八法鍼方-直訣八句・二
●八法主治-配合八条・三
●五門-鍼方説・四
●十二経-井滎兪経合一覧図・五
●六十六穴-日時主治・六
●難経-五門主治・七
●十二経為病-補母瀉子、成法・八
鍼方六集巻之三 尊経集
●『霊枢』九鍼・一(『霊枢』の九鍼十二原)
●候気・二(経気をうかがう)
●見気・三(気を見る)
●取気置気・四(気を取ると、気を捨てる)
●不得気・五(得気しない)
●定気・六(気の安定)
●受気・七(気を受ける)
●調気・八(気を調える)
●邪気穀気・九(邪気と穀気)
●守形・十(形式を守る)
●守神・十一(神を守る)
●守関・十二(関を守る)
●守機・十三(機を守る)
●先後-治・十四(治療の後先)
●刺-其病之所従生・十五(その病が発生した部位を刺す)
●陰深陽浅-以数調之・十六(陰は深刺、陽は浅刺、原則で調える)
●悶鍼・十七(刺鍼による悶絶)
●陰病-治陽、陽病-治陰・十八(陰病は陽を治し、陽病は陰を治す)
●有急治有無攻・十九(強く治療することもあれば、攻めないこともある)
●導-有餘、推-不足・二十(有余は導き、不足は推す)
●迎-稽留・二十一(稽留を迎える)
●出-陳菀・二十二(古い瘀血を出す)
●迎随補瀉・二十三
●疾徐補瀉・二十四
●母子補瀉・二十五
●動伸推納-補瀉・二十六(動伸推納の補瀉)
●導気同精以調-乱気・二十七(導気と同精によって気の乱れを調える)
●陰深陽浅・二十八(陰は深刺、陽は浅刺)
●先陽後陰・二十九(先に陽、後で陰)
●脈気-浅者、独出-其邪・三十(脈気が浅ければ、その邪だけを出す)
●先-補虚、後-瀉実・三十一(まず虚を補い、それから実を瀉す)
●病、在-営、在-衛・三十二(病が営にあったり、衛にあったり)
●刺虚者-須其実、刺実者-須其虚・三十三
(虚に刺せば必ず実とし、実を刺せば必ず虚にする)
●刺実-須其虚、刺虚-須其実・三十四
(実に刺して必ず虚とし、虚を刺せば必ず実にする)
●刺営-無傷衛、刺衛-無傷営・三十五
(営を刺すときは衛を傷付けず、衛を刺すときは営を傷付けない)
●熱厥寒厥-留鍼功異・三十六(熱厥と寒厥では、留鍼の効果が異なる)
●外内-難易・三十七(外と内の難易度)
●疾之、留之・三十八(疾之と留之)
●不盛不虚-以経取之・三十九(実でも虚でもなければ該当する経を取る)
●間甚-刺法不同・四十(軽症と重症で、刺法が異なる)
●専-深刺法・四十一(深刺するケース)
●二刺、一刺、深刺、間日刺・四十二
●上工-治未病、中工-治已病・四十三
(名医は未病を治療し、凡庸な医者は発病してから治療する)
●知為鍼者-信其左、不知為鍼者-信其右・四十四
(鍼を知る者は左手を信じ、鍼を知らない者は右手を信じる)
●迎而奪之、安得無虚。随而済之、安得無実。虚之与実、若得若失、実之与虚-若有若無・四十五
(迎えて奪えば必ず虚し、沿わせて助ければ必ず実となる。虚と実は、得た感じと失った感じで、
実と虚は、あるような感じと無いような感じ)
●知迎、知随・四十六(迎と随を知る)
●東方実-西方虚、瀉南方-補北方・四十七
(東方が実で、西方が虚ならば、南方を瀉して北方を補う)
●実実虚虚-為害・四十八(実を実にし、虚を虚とするのは害になる)
●瀉実-鍼方・四十九(実を瀉す鍼方)
●補虚-鍼方・五十(虚を補う鍼方)
●揺鍼・五十一(鍼を揺らす)
●三刺則-穀気至・五十二(三刺で穀気が至る)
●瀉必用-方、補必用-圓・五十三(瀉では必ず方を使い、補では必ず圓を使う)
●離合真邪-補瀉鍼方・五十四(離合真邪の補瀉鍼方)
●去-濁血・五十五(濁血は消す)
●刺-因於形・五十六(身体による刺鍼)
●刺-因於病・五十七(病による刺鍼)
●刺-因於脈・五十八(脈による刺鍼)
●刺-因於時・五十九(季節による刺鍼)
●上実下虚-鍼方・六十(上実下虚に対する鍼方)
●上寒下熱、上熱下寒-鍼方・六十一
(上半身が冷えて下半身が熱い、上半身が熱くて下半身が冷えるケースの鍼方)
●五病-五取・六十二(五つの症状に五兪穴を取る)
●五主・六十三(五兪穴の主治)
●足陽明・六十四
●刺留呼則度・六十五(刺鍼の深さと留鍼する時間)
●当刺-井者、以滎-瀉之・六十六(井穴を刺したいときは、滎穴を代わりに瀉す)
●春夏-致一陰、秋冬-致一陽・六十七
(春夏は一陰と一致させ、秋冬は一陽と一致させる)
●下鍼之後、或-気先鍼行、或-気与鍼逢、或-鍼出而気独行、或-数刺乃知、或-発鍼気逆、
或-数刺病益甚・六十八
(鍼を刺すと、刺鍼した途端に重だるくなったり、しばらくすると重だるくなったり、抜鍼してから重だるくなったり、何度か刺鍼しないと重だるくならなかったり、抜鍼すると咳が出たり、何度も刺しているのに病が悪化したりする)
●五臓已傷-鍼不可治・六十九(五臓が傷ついてしまったら、鍼では治せない)
●宜-甘薬・七十(補薬がよいケース)
●臓腑有病-皆取其原・七十一(臓腑に病があれば、原穴を取る)
●十二原-不同・七十二(『難経』と『霊枢』の十二原穴に対する違い)
●六腑-所合・七十三(六腑の下合穴)
●膺兪、背兪・七十四(膺兪と背兪)
●五刺五応-鍼方・七十五(五応に対する五刺の鍼方)
●絡脈-会者、皆-見於外、刺-甚血方・七十六
(絡脈と経脈の合流点は、すべて外から見える。その血絡を刺す方法)
●十五絡為病-鍼方・七十七(十五絡脈の病に対する鍼方)
●刺-寒熱方・七十八(悪寒発熱に対する刺法)
●絡気不足-経気有餘、経気不足-絡気有餘・七十九
(絡気が不足して経気が余る、経気が不足して絡気が余る)
●調神-鍼方・八十(精神を調える鍼方)
●調気-鍼方・八十一(気を調える鍼方)
●調血-鍼方・八十二(血を調える鍼方)
●調形-鍼方・八十三(身体を調える鍼方)
●調志-鍼方・八十四(志を調える鍼方)
●臓腑-脹論・八十五(臓腑の脹論)
●脹家-鍼不陥肓、則気不行・八十六(脹では、鍼を肓まで入れねば、気が流れない)
●刺頭痛-方・八十七(頭痛の刺方)
●治欬-鍼方・八十八(咳を治す鍼方)
●瘧疾為四末束、乃取血者・八十九(マラリアは、手足に包帯を巻きつけて血を取る)
●治痿-鍼方・九十(手足が萎えるものを治す鍼方)
●痿厥為-四末束・九十一(下肢に力が入らず冷えれば、手足を拘束する)
●八虚受病-発拘攣・九十二(八虚が病を受けて引き攣る)
●痹聚臓腑-鍼方・九十三(痹が臓腑に集まったケースの鍼方)
●筋痹-鍼方・九十四(筋痹に対する鍼方)
●骨痹-鍼方・九十五(骨痹に対する鍼方)
●守筋守骨・九十六(筋を守り、骨を守る)
●恢筋-摩骨・九十七(恢筋と摩骨)
●肌痹-鍼方・九十八(肌痹に対する鍼方)
●三痹・九十九(風寒湿痹)
●痹痛-鍼有先後・一百(痛みでは刺鍼の順序がある)
●三刺・一百一
●寒痹、熱痹・一百二(寒痹と熱痹)
●痛止-鍼方・一百三(痛みを止める鍼方)
●久痹不去-出血・一百四(慢性の痛みが治らなければ出血させる)
●経筋寒急-用燔鍼・一百五(経筋が冷えで引き攣れば、燔鍼を使う)
●燔鍼-劫刺・一百六(燔鍼は速刺速抜)
●筋引筋縦・一百七(筋肉が引き攣ったり、筋肉が弛緩したりするケース)
●病在筋・一百八(筋が病んでいるケース)
●病在骨・一百九(骨が病んでいるケース)
●病-不知所痛・一百一十(どこが痛むのか分からないケース)
●繆刺・一百一十一
●巨刺・一百一十二
●微刺・一百一十三
●分刺・一百一十四
●鍼戒・一百一十五(鍼のいましめ)
●救失鍼方・一百一十六(救おうとして失敗する鍼方)
●六経-気血不同・一百一十七(六経で気血は異なる)
●鍼灸-各有所宜・一百一十八(鍼と灸は、それぞれ使い道がある)
●結絡-堅緊、火之所治・一百一十九(絡脈が硬く締め付けていれば、施灸で治す)
●寒厥-先熨後鍼・一百二十(寒厥では、ホットパックしたあと刺鍼する)
●火調鍼方・一百二十一(火で調える鍼方)
●陥下-則灸・一百二十二(陥下していれば灸)
●火補火瀉・一百二十三(灸の補瀉)
●灸-寒熱二十九穴・一百二十四(悪寒発熱の灸二十九穴)
●灸瘡-不発・一百二十五(灸瘡ができない)
●諸病在内-取八会・一百二十六(さまざまな体内の病は、八会穴を取る)
●熱病-気穴・一百二十七(熱病に対する腧穴)
●熱病-宜寒・一百二十八(熱病には寒が良い)
●待時・一百二十九(治る時を待つ)
●止汗-鍼方・一百三十(汗を止める鍼方)
●又方・一百三十一(別の方)
●熱病五十九刺・一百三十二(熱病に対する五十九刺)
●熱病-九不鍼・一百三十三(鍼してはいけない九つの熱病)
●水兪五十七穴-灸之所宜・一百三十四(水腫治療の五十七穴は、施灸が良い)
●大風-鍼方・一百三十五(ハンセン病に対する鍼方)
●又方・一百三十六(別の方)
●食戒・一百三十七(食のいましめ)
●天忌-勿犯・一百三十八(天の禁忌を犯すな)
●六脱-不刺・一百三十九(六脱には刺すな)
●死生、可治、易治、難治、難已、益甚、不治・一百四十
(死ぬか生きるか、治療できる、治りやすい、難治、治りにくい、ますます悪化する、不治)
●病脈相佐・一百四十一(病と脈が一致しない)
●六経終-不刺・一百四十二(六経が終了する時に、刺鍼してはならない)
●察-魚際・一百四十三(魚際を観察する)
●望知・一百四十四(見て知る)
●夭寿-当知・一百四十五(短命と長寿を知る)
●面部主-臓腑支局・一百四十六(顔面部は臓腑が管理する支局である)
●附-七伝者死、間-臓者生説・一百四十七
(付記。七伝するものは死に、間に臓を挟んでいれば生きるという説)
●附-人有両死而無両生説・一百四十八
(付記。人には両死があっても、両生はないという説)
鍼方六集巻之四 傍通集
●鍼薬-無二致・一(鍼と薬は一致する)
●鍼薬-兼有・二(鍼も薬も、ともにある)
●鍼薬-正治・三(鍼と薬の正治)
●鍼薬-並因於病・四(鍼と薬は、ともに病による)
●鍼薬-短長・五(鍼と薬の長短)
●両-不精良・六(鍼も薬も不明瞭)
●上古-用鍼、曲尽其妙・七(古代では鍼の微妙な部分を使っていた)
●作用相符・八(作用が一致)
●鍼薬治同・九(鍼と薬の治療は同じ)
●鍼薬-自然之理・十(鍼と薬は、自然の理)
●鍼薬-猶兵・十一(鍼と薬は兵を用いるようだ)
●鍼薬-勿過・十二(鍼も薬も過ぎると悪い)
●鍼薬-再施・十三(鍼と薬は、再び施こす)
●戒-実実虚虚・十四(実を実とさせ、虚を虚させてはダメ)
●救-実実虚虚・十五(実を実にし、虚を虚にしたものを救う法)
●鍼薬-審気・十六(鍼も薬も気を調べる)
●鍼薬-保元・十七(鍼薬とも元を保つ)
●奉-天時・十八(天の時を大切に)
●修-人事・十九(人事を修める)
●鍼薬-調剤・二十(鍼と薬の調剤)
●以気為主・二十一(気を主とす)
●鍼薬-所長・二十二(鍼と薬の長所)
●六経-八法・二十三(六経と八法)
●主脾胃-重昇陽・二十四(脾胃を主として昇陽を重視する)
●鍼薬-方宜・二十五(鍼と薬の処方)
●明-熱兪五十九穴・二十六(発熱治療の五十九穴を明瞭に)
●明-水兪五十七穴・二十七(水腫治療の五十七穴を明確に)
●薬有-炮炙、鍼有-作用・二十八(薬には加工があり、鍼には作用がある)
●作用同方・二十九(作用は処方と同じ)
●鍼薬-陰陽反佐・三十(鍼と薬の陰陽と反治)
●鍼薬-有序・三十一(鍼や薬には順序がある)
●鍼薬-不治・三十二(鍼でも薬でも治らない)
●鍼薬-待時已病・三十三(鍼も薬も、病が治るときを待つ)
●不知-医・三十四(医学を知らぬ)
●因病-製宜・三十五(病によって方法を選ぶ)
●鍼薬-不可為・三十六(鍼でも薬でもダメ)
●鍼薬可為・三十七(鍼でも薬でもできる)
●薬-審三因・三十八(薬では三因を調べる)
●鍼-惟揆一・三十九(鍼では病人の状態を推し測る)
●揆-八法一・四十(八法を考える一)
●揆-八法二・四十一(八法を考える二)
●揆-八法三・四十二(八法を考える三)
●揆-八法四・四十三(八法を考える四)
●八法内訓・四十四(八法の家伝)
●八法-外訓・四十五(八法の外伝)
●附、修-金鍼賦、共二十四条(付記。『金鍼賦』に対する修正・全部で二十四条)
○金鍼賦・一
○候気-議・二(候気の意見)
○裁賦-下鍼法・三(『金鍼賦』の切皮法を判断する)
○鍼知・四(鍼を知る)
○浅深・五(鍼の深浅)
○賦伝-補瀉議・六(『金鍼賦』が伝える補瀉に対する意見)
○賦伝、左撚-気上、右撚気下-議・七
(『金鍼賦』の「左に捻れば経気が上がり、右に捻れば経気が下がる」についての意見)
○使-気・八(気の伝導)
○補瀉・九
○不足有餘・十(不足と有余)
○通経接気・十一
○飛経走気-四法議・十二(飛経走気の四法に対する意見)
○出鍼・十三(抜鍼)
○八訣-訓議・十四(八訣の教えに対する意見)
○次二・十五(次の二)
○次三・十六(次の三)
○次四・十七(次の四)
○併結・十八(結び)
○次五・十九(次の五)
○次六・二十(次の六)
○次七・二十一(次の七)
○次八・二十二(次の八)
○併結・二十三(結び)
○久患偏枯、通経接気、定息寸数-議・二十四
(長患いの片麻痺には、通経接気によって一定の呼吸数で経気が進むことに対する意見)
鍼方六集巻之五 紛署集
○頭直鼻中-髪際、傍行至頭維-凡七穴・第一
(頭の鼻中央の直上で髪際、傍らは頭維まで、全部で七穴。
各穴位が、前髪際で一寸五分ずつ外側に位置する)
○頭直鼻中-入髪際一寸、循督脈却行至風府-凡八穴・第二
(頭の鼻中央の直上で髪際を一寸入る、督脈に沿って回って風府まで。全部で八穴)
○頭直-挟督脈各一寸五分、却行至玉枕-凡十穴・第三
(頭の直上で、督脈を挟んで一寸五分ずつ、頭を回って玉枕まで全部で十穴)
○頭直目上-入髪際五分、却行至脳空-凡十穴・第四(足少陽経)
(頭で目の直上、髪際を五分入る、頭を回って脳空まで全部で十穴)
○頭縁-耳上、却行至完骨-凡十二穴・第五
(側頭部から耳上まで回って完骨まで全部で十二穴)
○頭後-髪際中央、傍行-凡五穴・第六(頭の後ろで髪際中央と傍ら全部で五穴)
○背自-第一椎、循-督脈、行至脊骶-凡十三穴・第七
(背中の第一胸椎から督脈に沿って尾骨まで、全部で十三穴)
○背自-第一椎、両傍-挟脊各一寸五分、下至節-凡四十四穴・第八
(背中の第一胸椎から下の仙椎まで、背骨を挟んで両傍ら一寸五分ずつ全部で四十四穴)
○背自-第二椎、両傍-挟脊各三寸、行至二十一椎下-凡二十八穴・第九
(背中で、第二胸椎から背骨を挟んで両傍ら三寸ずつ、第四正中仙骨稜の下まで全部で
二十八穴)
○面部-凡三十九穴・第十(顔面部、全部で三十九穴)
○耳前後-凡二十穴・第十一(耳前後の全部で二十穴)
○頸-凡十七穴・第十二(頸は全部で十七穴)
○肩-凡二十八穴・第十三(肩部は全部で二十八穴)
○胸自-天突、循-任脈下行、至中庭-凡七穴・第十四
(胸の天突から任脈に沿って下に中庭まで、全部で七穴)
○胸自-輸府、挟-任脈、両傍-各二寸、下至歩廊-凡十二穴・第十五
(胸の兪府から任脈を挟んで両傍ら二寸ずつ、下は歩廊まで、全部で十二穴)
○胸自-気戸、挟-輸府両傍各二寸、下行至乳根-凡十二穴・第十六
(胸の気戸から兪府を挟んで両傍ら二寸ずつ、下は乳根まで、全部で十二穴)
○胸自-雲門、挟-気戸両傍各二寸、下行至食竇-凡十二穴・第十七
(胸部で雲門から気戸を挟んで両傍ら二寸ずつ、下は食竇まで、全部で十二穴)
○腋脇下-凡八穴・第十八(腋や脇の下、全部で八穴)
○腹入-鳩尾、循-任脈、下行至会陰-凡十五穴・第十九
(腹の鳩尾に入り、任脈に沿って会陰まで下行、全部で十五穴)
○腹自-幽門、挟-巨闕両傍-各半寸、循-衝脈、下行至横骨-凡二十二穴・第二十
(腹の幽門から巨闕を挟んで両傍ら半寸ずつ、衝脈に沿って下は横骨まで、全部で
二十二穴)
○腹自-不容、以下挟-幽門、両傍-各二寸五分。自-天枢、至-気衝、挟-足少陰、
各一寸五分-凡二十四穴・第二十一
(腹で不容から下、幽門を挟んで両傍ら二寸五分ずつ。天枢から気衝まで足少陰を
挟んで一寸五分ずつ。全部で二十四穴)
○腹自-期門、上直-両乳、挟-不容両傍各一寸五分、下行至衝門-凡十四穴・第二十二
(腹の期門から、上は両乳と垂直、不容を挟んで両傍ら一寸五分ずつ、下は衝門まで、
全部で十四穴)
○手太陰及臂-凡一十八穴・第二十三(手太陰経の上肢。全部で十八穴)
○手厥陰心主及臂-凡一十六穴・第二十四(手厥陰心包経の上肢。全部で十六穴)
○手少陰及臂-凡一十八穴・第二十五(手少陰心経の上肢。全部で十八穴)
○手陽明大腸及臂-凡二十八穴・第二十六(手陽明大腸経の上肢。全部で二十八穴)
○手少陽及臂-凡二十四穴・第二十七(手少陽経の上肢。全部で二十四穴)
○手太陽-凡一十六穴・第二十八(手太陽経の上肢。全部で十六穴)
○足太陰及股-凡二十二穴・第二十九(足太陰経の下肢。全部で二十二穴)
○足厥陰及股-凡二十二穴・第三十(足厥陰経の下肢。全部で二十二穴)
○足少陰及股、並-陰蹻、陰維-凡二十穴・第三十一
(足少陰経の下肢、そして陰蹻脈と陰維脈。全部で二十穴)
○足陽明及股-凡三十穴・第三十二(足陽明経の下肢。全部で三十穴)
○足少陽及股、並陽維四穴-凡二十八穴・第三十三
(足少陽経の下肢、ならびに陽維脈の四穴。全部で二十八穴)
○足太陽及股、並陽蹻六穴-凡三十六穴・第三十四
(足太陽経の下肢、ならびに陽蹻脈の六穴。全部で三十六穴)
○季脇-凡十二穴・第三十五(脇腹。全部で十二穴)
鍼方六集巻之六 兼羅集
●玉龍歌(共七十八条)・一(全部で七十八条)
◎中風不語・二(脳卒中で喋れない)
◎鼻流濁涕・三(蓄膿症)
◎頭風、嘔吐、眼昏・四(慢性頭痛、嘔吐、目のかすみ)
◎項痛牙疼・五(後頸部や前歯の痛み)
◎頭風一・六(慢性頭痛一)
◎頭風二・七(慢性頭痛二)
◎口眼歪斜・八(顔面麻痺)
◎鼻塞-不聞香臭・九(鼻が詰まって匂いが分からない)
◎耳聾-瘰癧・十(難聴と頸部のリンパ結核)
◎耳聾二・十一(難聴二)
◎失音・十二(声が出ない)
◎眉間痛、目昏・十三(眉間の痛み、視野がぼやける)
◎眼睛-紅腫・十四(眼が赤くなって腫れる)
◎血貫目睛・十五(血管が眼睛を貫く)
◎両眼-火赤・十六(両眼の結膜炎)
◎腰膂強痛・十七(腰背が強ばって痛む)
◎腎虚-腰痛・十八(慢性腰痛)
◎腿股風・十九(大腿外側皮神経炎)
◎腿膝無力-難以移歩・二十(腿や膝に力が入らず歩きづらい)
◎傴僂・二十一(せむし・円背)
◎腿疼膝頭紅腫・二十二(腿が疼いて膝頭が赤く腫れる)
◎寒湿-脚気・二十三(寒湿脚気)
◎足跟-紅腫・二十四(かかとが赤く腫れる)
◎脚背疼・二十五(足背痛)
◎行歩艱難・二十六(歩行困難)
◎鶴膝風・二十七(膝上下の筋肉が細くなって膝だけ大きく、鶴の足のようになったもの)
◎腕中無力・二十八(腱鞘炎)
◎両胛疼痛・二十九(両側の肩甲骨の痛み)
◎肩胛風気・三十(肩甲骨の痛み)
◎両肘拘攣・三十一(両肘の引き攣り)
◎肩端紅腫・三十二(肩の端が赤く腫れる)
◎腹中気塊・三十三(腹中の気塊)
◎腹中疼痛・三十四(腹中の痛み)
◎脾寒・三十五
◎九種心痛・三十六(九種の心痛)
◎痔漏・三十七(痔瘻)
◎三焦熱壅・三十八(三焦が熱で塞がる)
◎中風不省・三十九(脳卒中で人事不省)
◎手背紅腫・四十(手背が赤く腫れる)
◎心病・四十一(心の病)
◎時疫-瘧疾・四十二(流行性のマラリア症状)
◎牙疼-翻胃・四十三(前歯の痛み、朝食で夕方に吐いて夕食で明け方吐く)
◎乳蛾・四十四(咽喉のリンパ節の腫れ)
◎癮疹-瘰癧・四十五(ジンマシンと頸部のリンパ結核)
◎欬嗽-痰涎・四十六(咳や水っぽい痰)
◎呆痴-五癇・四十七(鬱病や癲癇)
◎虚煩-面赤、心中-驚惧、怔忡・四十八(虚熱で顔が赤い、恐れる、心臓がドキドキする)
◎風沿爛眼・四十九(眼瞼炎)
◎婦人-吹乳・五十(婦人の乳腺炎)
◎発熱-盗汗・五十一(発熱して寝汗をかく)
◎咳嗽-腰疼、黄疸・五十二(咳すると腰が疼く、黄疸)
◎老人-小便多・五十三(老人の頻尿)
◎九般-痔疾・五十四(九種の痔疾患)
◎欬嗽-痰多・五十五(咳や痰が多い)
◎虚損-失精・五十六(衰弱による早漏)
◎腠理-不密、欬嗽-常頻・五十七(腠理が緻密でなく、常に咳が頻繁に出る)
◎胆寒-心驚、遺精-白濁、夜夢-鬼交・五十八
(胆寒や心驚、遺精白濁、夜に夢で幽霊とセックスする)
◎肝虚-目昏・五十九(肝虚で視野がぼやける)
◎翻胃、吐食・六十(朝食で夕方に吐いて夕食で明け方吐く、食べたら直ちに吐く)
◎傷寒-無汗、汗多・六十一(悪寒のする伝染病で汗をかかない、汗が多い)
◎大便-不通・六十二(便秘)
◎小腹-脹満、気上-攻心、小便-急痛、下身-水腫・六十三
(下腹の膨満、気が胃を攻める、排尿時の引き攣った痛み、下半身の浮腫)
◎七疝-偏疼・六十四(七種類の鼡径ヘルニアで片側の睾丸が痛む)
◎伝尸-癆病・六十五(伝染力の強い結核)
◎渾身疼痛・六十六(全身の痛み)
◎満手-生瘡、心胸-大悶、気攻-心腹・六十七
(手全体にオデキができる、心胸部が不快、気が上腹部を攻める)
◎哮喘・六十八(喘息)
◎五癇・六十九(癲癇)
◎気喘又方・七十(喘息の他の方法)
◎疝気-又方・七十一(鼡径ヘルニアの他の方法)
◎水病-腹脹・七十二(腹水で腹が膨隆する)
◎腎気-衝心・七十三(腎気が心を衝く奔豚気)
◎婦人-帯下・七十四(婦人のオリモノ)
◎気喘、風痰、欬嗽(三出方)・七十五(喘ぎや風痰、咳など三病の処方)
◎傷寒-過経未解・七十六(悪寒のする伝染病が伝経する日数を過ぎても治らないもの)
◎脾泄・七十七(脾による下痢)
◎口気・七十八(口臭)
◎臂-筋急、面部諸疾・七十九(前腕の筋肉の引き攣り、顔面部の様々な症状)
●玉龍賦・八十
●天元太乙歌(即-席弘賦)・八十一(つまり席弘賦)
●百訂賦・八十二
●肘後歌・八十三
●通玄指要賦・八十四
●霊光賦・八十五
●流注指微賦・八十六
●攔江賦・八十七
●馬丹陽-天星十二穴歌・八十八
●四総穴歌・八十九
●千金翼-十三鬼穴歌・九十(『千金翼方』の十三鬼穴歌)
●雑病十一条歌・九十一
●崔氏灸-骨蒸労熱定取、患門四花六穴法・九十二
(崔氏の灸。体内が蒸されるような結核による内熱を取る、患門四花六穴の法)
●千金方-論取膏肓腧穴法・九十三(『備急千金要方』の膏肓腧穴の取穴法を論じる)
●隔蒜灸-癰毒法・九十四(ニンニク灸でオデキを治す法)
あとがき