目次
序章
1章──道徳の哲学
1 動物の調教と子供の躾
2 善悪の観念は必然的(ア・プリオリ)か?
3 哲学として善悪を論じる
4 そもそも善とはなんであり、悪とはなんであるか?
5 真の利己主義と偽の利己主義
6 普遍学としての科学
7 芸術的内観学
8 柔軟性のある普遍学
9 内観学としての哲学と、外観学としての哲学学ないし哲学史学
10 ホンモノの哲学をするには才能と勇気が必要だ
11 ホンモノの哲学をするのに知識はいらない
12 なぜ、哲学書は難解なのか?
13 真の利己主義という理念ならびに偽の利己主義という概念は、因果応報論ではない
14 自らを不幸にする犯罪者
15 真の利己主義という理念ならびに偽の利己主義という概念は、理想論である
16 カントの「定言命法」批判
17 戦場での殺人
18 戦争をなくすことはでき(てい)ないという現実主義
19 「歴史にifはない」の哲学的解釈
20 「歴史にifはない」の科学的解釈
21 タイムパラドクス
22 実力とはなにか?
23 実力とは結果論である
24 受験生のパラドクス
25 自由意志
26 自由意志についての古典的な考えが間違いであるとされる、第一の理由
27 自由意志についての古典的な考えが間違いであるとされる、第二の理由
28 自由意志についての古典的な考えが間違いであるとされる、第三の理由
29 神の自由意志
30 天才(その1)
31 幼児早期教育の弊害
2章──道徳の科学
1 国家をなくせば戦争もなくなる?
2 必要悪としての国家
3 民族国家──民族の共時的輪郭
4 民族国家──民族の通時的輪郭
5 ダーウィニズム進化論
6 生き延びるための突然変異
7 マスコミの科学報道が噓ばかりになってしまう、二つの理由
8 そう在らざるを得ないものとして、そう在る現実
9 ミームと二重相続理論
10 文化的進化の結果としての躾
11 人間による自然破壊も自然現象である
12 目的論的自然観──自然の合目的性
13 自然礼賛主義批判
14 自然を憎む
15 自然の合目的性の進化論的解釈
16 人倫の合目的性の進化論的解釈
17 本能が壊れた人間
18 進化倫理学
19 進化倫理学は因果応報論だが、真の利己主義という理念ならびに偽の利己主義という概念は、因果応報論ではない
20 真の利己主義という理念ならびに偽の利己主義という概念は、進化倫理学に包摂されるか?
21 超個体としての人類の治療
22 民族多様性
23 民族主義のすすめ
24 進化し続ける民族
25 個人の個性
26 個性グラフ
27 心身障害者差別
28 自称・差別反対主義者の欺瞞
29 想像力
30 たった一人ぼっちの被差別者
31 天才(その2)
3章──道徳の限界
1 自殺してはいけないのか?
2 自殺者が自殺すると同時に死ぬなら、自殺者は自殺できない?
3 アキレスと亀
4 任意の行為を始めることもやめることもできない、というパラドクスの解答
5 解脱の苦しみとしての自殺
6 自殺で不幸になるのは誰か?
7 無縁自殺
8 誠実な真理探究
9 民主主義の条件
10 民主主義を守るために、民主主義は制限されなければならない
11 自由を守るために、自由は制限されなければならない
12 民主主義は本当に正しいのか?
13 誠実とはなにか?
14 理論理性を超えた宗教の知恵
15 開き直った犯罪者(悪人)
16 自殺しようとしている人へ
17 アタラクシア──幸福でも不幸でもない境地
18 道徳哲学者として──積極的快楽主義
あとがき