目次
はじめに Why English Now?(今なぜ英語を学ぶのか) ⅰ
第1章 英語との出会い 1
自己アイデンティティの問題 2
時代と環境―誕生と妻鹿の町 2
子供のころ 4
急激な町の様変わり 4
「生きた英語」との出会い 6
アメリカ人との草の根交流 7
打開策としてのFEN 9
エピソード① What do you say this in English? 10
エピソード② How unfair it is! 11
エピソード③ During the high school excursion 12
エピソード④ 通訳ボランティア活動 15
エピソード⑤ 高校ESSの立ち上げ 16
大学生時代 17
第2章 あなたの夢を後押しする「ブルドーザー式英語学習法」 23
「英語力は氷山のごとし」―私の「英語学習」の捉え方 24
「休息日の効用」 26
ブルドーザー式英語学習を支える自明の理 27
(1)「自分の時間」 27
(2)「最高の未来を得るには、自分に軸足を」 28
(3)「自分を作り上げていく」 29
(4)人生の選択肢の幅と外国語学習 30
(5)自分との約束 31
「ブルドーザー式英語学習法」の心構え 31
「ブルドーザー式英語学習法」 35
「読むこと」について 35
「書くこと」について 39
「聴くこと」について 42
「英文法」について 46
「語彙」について 48
「コンピュータを使って文字化すること」について 51
「話すこと」について 52
知っておくと便利な「英語フレーズ集」 56
キャンパスでSOSを叫ぶ留学生を救う 56
A 非常時緊急支援 56
B 病院での医者との対話 57
<問診> 57
58
<診察と治療> 58
<診察料の支払い> 59
<症状> 60
困った時の案内の仕方?警察や役所勤務の職員などの対応 65
■自動車事故 65
■警察・救急車、消防車 66
■電話 67
■自分の行き先や道をたずねる時 68
■日常の会話の時 69
■レストランで 70
■英語の講義や会議、交渉の場で 71
■他に押さえておきたい表現とフレーズ 83
第3章 アメリカ留学 101
留学に向けての志しと当時の世情 102
ウィスコンシン大学 学部留学1967~1969年 104
生まれて初めてアメリカの土を踏む 104
ホノルル空港での第1印象 105
ウィスコンシン州マディソン市へ 108
■ウィスコンシン州の横顔 108
ウィスコンシン大学の学部生として 111
Too Heavy a Workload(負担が多すぎる勉強量) 113
講義の録音とりと居眠り 114
沈黙は美徳か 116
アメリカ人学生が勉強に熱心なわけ 119
英語力の低さでコミュニケーション不足に 121
知識不足と低学力に愕然とした日々 122
ホストファミリーとの出会い 123
水曜日に学生が「Hustle(ハッスル)」するわけ 127
人間力を磨いてくれた他の留学生活 127
時代を映し出すさまざまな事件 133
ヴェトナム戦争について 133
ダウ・ケミカル社のリクルート事件について
ウィスコンシン大学でのヴェトナム反戦運動 135
キング牧師暗殺事件について
公民権運動の高まりと人種暴動 138
ロバート・ケネディ上院議員暗殺事件について 142
第4章 留学を延長するために打開する方法を考える 147
留学期間の終わりを目前にして 148
夏期休暇中のアメリカ国内旅行 149
メリーランドからニューヨークへ 156
民主党の大統領候補を選ぶ1968年の全国党大会 157
ソ連のチェコ軍事介入事件 158
残余期間中のアメリカ留学生活 159
ある発見 162
ウィスコンシン大学での卒業式 163
学部留学の総括 164
第5章 学部と大学院の間奏 169
帰国後のいくつかの課題 171
銀行から就職の勧誘 171
2度目と3度目の面接 173
私の決断とその後の展開 175
残された選択肢と過去のしがらみとの葛藤 178
学問と親孝行の両立をめざして 179
「親孝行」の再定義 182
挫折の日々と京都アメリカ研究夏期セミナーとの出会い 184
1969年から73年までの世界の主な出来事 188
解説編 192
おわりに 218
前書きなど
世界のグローバル化によって、近年、わが国を訪れる外国人観光客や、仕事を求めて来日する外国人の数は増加の一途をたどっています。それに伴い、日本の社会は様々な領域において多様化・細分化が進んでいます。わが国は、これまでのモノづくりの国、貿易立国であったことに加え、今や観光立国や医療が中心のサービス産業社会になろうとしております。
そして、私たちは少子化による人口の減少と移民労働者の流入、それに外国人観光客の急増という新しい現実を目の当たりにし、これら三つ巴の問題に正面から向き合わねばならない時代へと突入しているのです。その意味において、国民の多くが「すぐに役に立つ英語」や「ホスピタリティー・イングリッシュ」さらに「非常時緊急支援英語」を身に付けていることが、モノづくり、貿易、それに、これからの観光産業やサービス産業を支えていく上で必要不可欠だ、と私は考えます。そのためには、若くて好奇心の旺盛な間に、なかでも学生時代に、コミュニケーションの道具としての外国語、とりわけ世界共通語である英語を体系的に学習し、「すぐに役立つ英語力」を身に付けることがとても大切だと考えています。