目次
第1章 いま、何が起きているのか
南北首脳会談、朝米会談を生み出した韓国民衆
「朝鮮半島にもはや戦争はない」/朝鮮半島の情勢まで変えた
キャンドル市民革命は何をもたらしたのか
積み重ねてきた民主化の結果として/非核化と平和体制が導くもの
最大のカベ、対立点は何か
シンガポール米朝会談を否定する動きをどう見るか/板門店宣言は
なぜ原則的な合意レベルなのか
過去の南北首脳会談との違いについて
公開された首脳会談のねらいは何か
第2章 板門店南北首脳会談、宣言を問う
「平和の新たな始まり」
韓国政府が描いた未来
北朝鮮の対話路線について
韓国は北朝鮮の変化をどう読んだのか/北朝鮮の対話路線の転換に
ついて
板門店宣言をどう読む
朝鮮戦争終結宣言を目指す/四者会談か三者会談か/国民が主人公
―憲法改正の取り組みへ
強固な平和体制を築く取り組みについて
軍縮への期待/南北間の連絡はスムーズか
統一問題について
板門店宣言第一条第一項を読む/文在寅大統領―済州島四・三民衆蜂起
(事件)七〇年慰霊祭でのメッセージ/非核化の原則的な合意から一歩
も出ないことへの懸念
第3章 六者協議―成立と挫折
ジュネーブ合意前史を検証する
北朝鮮の核開発はどうした歴史を歩んだのか/第二ラウンドの朝米協議
―四項目の合意事項
朝鮮半島の第一次核危機からジュネーブ合意へ
クリントン政権は核攻撃を準備/クリントン政権下で朝米改善進む/ブッ
シュ政権で霧散した核計画放棄のシナリオ/本格化する北朝鮮のウラン
濃縮計画―ブッシュ政権との対立が背景
六者協議はなぜ結実しなかったのか
ブッシュ政権の対北朝鮮政策を検証する/2005年「9・19合意」の具体化へ
/国連安保理決議から六者協議再開まで/2006年「2・13合意」は2005年
「六者協議9・19合意」の具体化/日本は六者協議でどのような働きをした
のか
オバマ政権の対北朝鮮
戦略的忍耐論の登場/なぜ「2・29合意」が破棄されたのか
第4章 朝米シンガポール共同声明―不信から信頼
朝米会談をどう評価するか
敵対、相互不信からの脱却/「朝米シンガポール共同声明」四つの特徴
米国にとっての入口が北朝鮮にとっての出口
対局の朝米の核交渉戦略/国連安保理制裁決議の解除時期をめぐり/
米国メディアの批判の原点は/失敗に過去を繰り返すことはないのか
東アジアの平和構築を目指して
明言していた朝鮮戦争終結は会談でふれず
東アジアの安全保証体制の変化と駐韓米軍
「朝鮮半島非核化共同宣言」を実行に移す時が来た/韓米同盟の検討
と調整が議論される
北朝鮮の人権問題について
深刻な人権問題の解決ー迫り方について/北朝鮮へのバイアスについて
考える
第5章 北朝鮮の核と日本
北朝鮮はなぜ核保有をしたのか
恐怖の米国の軍事力/2016年、17年の米朝核対決をどうみる
北朝鮮の経済政策はどこに向かうのか
過去の失敗に学ぶ文在寅政権の取り組み/北朝鮮―経済制裁が解除され
ないジレンマ/「先軍政治」と並行した経済システムの改編へ/北朝鮮
軍部の今後/北朝鮮は核保有国にとどまるのではないか/完全な非核化
への道―六者協議を再度登場は可か
日本の北朝鮮政策は変らざるをえない
安倍首相の政策に変化が/拉致問題の解決をどうするか
在日朝鮮人問題について
南北交流がもたらすもの
難関を乗り越える
難関を乗り越えて朝鮮半島の完全な非核化と平和を
資料編