目次
はじめに
私の岡山時代 昭和29年~昭和47年(1954年~1972年、誕生から18歳まで)
表町商店街で生まれて育つ/末廣家と末廣履物店/幼稚園・小学校時代と表町商店街/中学校時代/高校時代/大学の選択(建築学科へ)
その後の上之町の近代化 昭和48年~平成29年(1973年~2017年歳から現在まで)
入学とオイルショック/表町アーケード全面更新/上之町再開発をもう一度/末廣履物店の改装/平成11年までの表町活性化プロジェクト/郊外化からコンパクトシティ化へ/都市の郊外化とドーナツ化現象
さらなる表町再開発はどうなる? 平成29年(2017)
今後の表町再開発のモデル、高松丸亀町商店街/古い商店街の再開発の難しさ/上之町の今後について
前書きなど
私は昭和29年(1954)に岡山の表町商店街に生まれて育ち、18歳で故郷を離れてから再び故郷にもどってきた。昭和48年(1973)に東京で就職して家族を持ったが、平成16年(2004)、49歳のときに岡山に帰ってきた。だが、子どもの頃はにぎやかだった表町商店街の衰退が著しく、心を痛めるようになった。
平成29年(2017)現在、63歳になった私は子どもの頃の懐かしい表町のにぎわいが走馬灯のように思い出されてならない。これが人の世の移り変わりだと思うが、現代のショッピングモールなどの近代的な商業空間に比べて、昔の商店街のにぎわいの方が人々の生活や営みが感じられ、うるおいや人情を感じるのは私だけだろうか。(「はじめに」より抜粋)