目次
まえがき
I.「一粒豊穣」の精神
1.「ビューティフルな生き方」を求めて
2.日本人の底力
3.「一滴の大河」・「大火のひとしずく」・「一粒の豊穣」の心意気
II.「ローバル社会」を目指して
1.「グローカリズム」からの出発
2.「ローバリズム」が目指しているもの
3.「ローバル・リテラシー」を求めて
III.「連(つながり)」をキーワードに
1.「コミュニケーション力」は「連(つな)がる力」
2.人・自然・歴史との「連」
3.異文化コミュニケーション能力を育てる
IV.歴史を自分色に変えよう!
1.「歴史を学ぶ」とは何だろう?
2.「世間・社会・個人」の再点検
3.未来への「歴史的展望」
V.自分づくり・人づくりの本質を求めて
1.視点・発想・文化・表現のつながり
2.新たなパラダイムを目指して
3.「精神的バックボーン」を身につけよう!
4.「教育県・岡山」を実質化しよう
VI.生涯 “楽習”健康法
1.健康的思考の意義
2.ユーモア精神のトレーニング
3.歳と共に増す「脳力」
4.生涯 “楽習”健康法の具体的展開
VII.「福寿社会」の創生に向けて
1.いのち・健康を紡ぐ
2.「完寿」を目指す「アンダンテ・ライフ」
3.「生涯スポーツ」で生き生きと
4.食農教育を考える
5.「福寿社会創生」へのアプローチ
VIII.「地域創生学」が目指しているもの
1.今なぜ「地域創生」か?
2.地域創生学の本質と課題
3.地域創生学の研究実践方法
4.地域創生学「吉備学」の確立を目指して
前書きなど
「一人が変われば社会は変わるを合言葉に、 “世直し隊”となる人材を多く輩出していきたい。」
今活気を失っている地域をの「再生」に留まることなく、「地域創生」を。保存・再生をしながらも、新たに望ましい地域を創っていく意気込みが大切です。定例の会としては毎月1回土曜日午後にセミナーを開いて、歴史や文化、地域活性化への具体方策などを学んで地域創生リーダーとしての資質を高め、各種地域創生活動を実践してきました。
2年目の第二期生を迎えてさらに活動も広がりと深まりを増しつつあります。その一つは、連塾の姉妹塾としての「健塾」が新たにスタートしたことです。これは原則として50歳以上の方を対象とし、「福寿社会創生リーダー」を養成する塾です。連塾と健塾、そして地域創生学研究所が連携協働していろいろな活動を展開しています。たとえば、桃太郎にちなんだ雉肉やキビ団子など地元食材による「桃太郎鍋」、すべての人が楽しくできる健康体操である「吉備キビ桃太郎体操」、江戸時代の旧山陽道を親しむ「歩こう・連(つな)ごう・旧山陽道」のウオークなどです。2007年11月2日から始まる「第19回全国生涯学習フェスティバルまなびピア岡山」には、この三点セットを中心にした「岡山発学びスタイルの全国発信」をしたいと考えています。
本書は、連塾を始めて1年半の活動を踏まえてまとめた活動報告書であり、今後新たに地域創生学としての「吉備学」を確立するための助走活動書でもあります。岡山県の15大学の連携組織として今年度からスタートした「大学コンソーシアム岡山」と協働しながら、産学官民が一体となって新たな総合学としての「吉備学」を打ち立てるべく「吉備学会」も発足させたいと念願しています。