目次
奈良時代東国方言の音韻体系と防人歌の筆録者
奈良時代の下層識字層のことばと平安時代語
元興寺縁起の宣命体について
表記体の変換と和漢の混淆
萬葉集所載地名表記における二合仮名
宣命体表記の変遷
『古語拾遺』本文と『日本書紀』の訓読
濁音小考
古典語の連濁
動詞重複構文の展開
歌語「嘆き」の消長
『篁物語』の井野葉子氏「『源氏物語』浮舟巻での引用」説補強ならびに祖形小考
『我身にたどる姫君』の複合動詞語彙
「気色」と「仰(旨)」
中古語情意形容詞「くちをし」の意味記述
陽明文庫本源氏物語の動詞
源氏物語の地の文におけるケリ形の意味・機能
今昔物語集の「けり」のテクスト機能
『枕草子』における概念形成
改編本類聚名義抄における注音方式の再検討
東大寺図書館蔵『七喩三平等十无上義』について
古典語文体の分析のための試案
漢籍訓点資料における訓読語の位相と文体
漢字字体から見た論語古写本の位置
紙背聖教の訓点について
日本の漢文訓読からみた韓国の漢文訓読
訓点資料の基本的問題について
再読字使用の問題
『後二条師通記』冒頭三カ年分の「本記」と「別記」について
藤原定家の著述資料における「侍」「候」について
『覚一本平家物語』に於ける「御(ご/おん/ぎょ/み)~あり」をめぐって
『水鏡』における漢語
鎌倉時代における漢字音の個人差
連声と促音・撥音
鎌倉時代聞書類における本文整定の一形態
書記特有表現としてのメモ体
中世真名軍記に於ける倒置記法「有之」について
醍醐寺蔵「探要法花験記」における「也」の用字意識
ゆれる〈をのこ〉とゆれない〈おとこ〉
四つ仮名混乱と前鼻子音衰退化との干渉
『南村輟耕録』所載「射字法」から見た『書史会要』の「いろは」音注
易林本『節用集』平井版研究の基本課題
清原家における『中庸章句』の訓読について
『尾張国郡司百姓等解文』における字音声点
相互承接からみた中古語の時の助動詞
通時態、継時態、そして構造通時態