目次
第一部 比較工業化論
1 地域工業化の新たな条件を求めて−−工業化がヨーロッパのイギリスで最初に開始されたのはなぜだろうか 篠塚 信義
2 市場経済の類型学と比較経済発展論 斎藤 修
3 東アジアからみたヨーロッパの工業化 杉原 薫
4 伝統市場と地域流動性の比較史 黒田 明伸
第二部 地域工業化
5 西ヨーロッパの国境地帯における工業地域の形成と展開−−トゥウェンテ=西ミュンスターラント綿工業地域とザール=ロレーヌ=ルクセンブルク石炭・鉄鋼業地域の例により 石坂 昭雄
6 北フランスにおける地域工業化の諸相−−業種転換とマルシャン・ファブリカンの役割 佐村 明知
7 一九世紀アイルランドにおける工業化の特質 斎藤 英里
8 一九世紀前半のハプスブルク帝国における工業化の特徴−−地域工業化の視点から 御園生 眞
9 動機としての「地域社会」−−日本における「地域工業化」と投資活動 谷本 雅之
第三部 都市と工業化
10 近世ロンドンの発展とその地域経済構造 酒田 利夫
11 一九世紀後半イギリス製鉄工業地域における都市形成と労働市場 安元 稔
12 ベルリーン経済圏における地域工業化の始動(一八世紀末〜一九世紀中葉)−−首都圏工業化のケース 高橋 秀行
13 一九世紀後半〜二〇世紀初頭におけるフランクフルト・アム・マインの工業化と自治体合併 馬場 哲