目次
序 章
第1章 前史
技術的失業
技術変革
技術的進歩
第I部 技術イノベーション
第2章 応用された科学としてのイノベーション
英国学術協会
科学産業研究庁
第3章 成果としてのイノベーション
第4章 過程としてのイノベーション
OECD
米商務省
英国科学技術中央諮問評議会
国立研究開発公社
第5章 システムとしてのイノベーション
米商務省
OECD
第II部 アイデアからアクションへ
第6章 イノベーション政策の発明
イノベーションに対する障害となる政策
産業イノベーションのための政策
米商務省
イノベーションを測定する
第7章 今日のイノベーション政策
イノベーション戦略
概念の拡張
終 章
付録
註
解説(隠岐さや香)
参考文献
索引
前書きなど
この何十年かで、技術イノベーション(technological innovation)は、この社会の新たな宗教となり、現代の信条あるいは信仰となった。イノベーションは、我々が抱える社会経済的な問題すべての解決策であるというわけだ。
今の社会や経済や環境の難問はたいてい、イノベーションと技術的進歩に基づいた創造的な解決策を必要としている。(OECD, 2010: 30)イノベーションは、気候変動や資源エネルギーの枯渇、健康や老化といった、今日急迫の度を増しつつある主要な社会的課題に取り組んで成果をあげるための最善の手段である。(European Commission, 2010: 2)……
[「序章」冒頭より]