目次
まえがき
凡 例
略語一覧
序 章
1 戦争と平和,そして革命の時代のインタナショナル史研究
2 コミンテルン創設関係史料および研究史
3 リュトヘルス関係史料および文献紹介
4 本書の構成
第1 章 訪露後のリュトヘルスとインタナショナリストの活動
1 土木技師兼社会主義者としてのリュトヘルス
2 外国語グループ中央連盟
3 在露英語を話す共産主義者グループとリュトヘルス
(1) 英 - 仏共産主義者グループとしての活動開始
(2) 議事録から見た活動実態
(3) 南部戦線での活動
4 ソヴェト・プロパガンダ部
5 在露英語を話す共産主義者グループによる英語出版
(1) リーフレット・小冊子類
(2) 『コール』と『コミューン』
6 占領地域共産主義諸組織会議から新インタナショナル構想へ
(1) 「世界革命」の一舞台としてのバルト海沿岸地域
(2) 占領地域共産主義諸組織中央ビューロー ――「小インタナショナル」
(3) ポーランド・ラトヴィヤ・リトアニアの左翼共産主義的立場
(4) 共産主義インタナショナル・ソヴェト同盟から創設されるコミンテルンへ
7 技術顧問兼インタナショナリストとしてのリュトヘルス
第2 章 ソヴェト・ロシアによるコミンテルン創設前史
1 ソヴェト・ロシアによる最初の試み
2 1918年 12月からの本格的取組
3 1919年 1 月 24日公表の大会招請状
4 1919年 3 月 1 日の予備協議
第3 章 コミンテルン創立大会
1 コミンテルン即時創設をめぐる諸問題――「インタナショナルの再建」を中心に――
(1) 予備協議・国際共産主義会議・創立大会での議論
(2) 即時創設反対・賛成意見の論点整理と検討
(3) スパルタキストの即時創設反対論
(4) インタナショナルは再建されたか?
2 代表資格審査問題
(1) 代表資格審査委員会の設置
(2) レインシチェインのアメリカ代表問題
(3) リュトヘルスの複数代表問題
(4) イギリスの代表問題
(5) スイスの2 代表問題
(6) 革命的バルカン連盟の代表問題
(7) ISK 書記バラバノフの取扱問題
(8) フランスの2 代表問題
3 リュトヘルスの報告・発言・動議
(1) アメリカ赤衛軍運動の紹介
(2) オランダの運動等の情勢報告
(3) 中間層および植民地問題についての発言
(4) 日本社会主義者からの決議・書簡の動議提出
採択された決議/メイデー決議とシベリア出兵反対書簡/
文言の改変/文言のさらなる改変/歴史的文脈
第4 章 コミンテルンの初期活動
1 創立大会での組織構想
2 執行委員会の創設と運営
3 バラバノフ問題
4 外国資金援助試論
(1) 創設前夜の外国資金援助
(2) 資金援助に向けての準備
(3) 外国資金援助一覧表
(4) 在外ビューローへの資金援助
キエフのビューロー(南部支部)/スカンディナヴィア委員会
(ビューロー)/アムステルダム・サブビューロー/西欧書記局
(5) 資金援助問題の新たな検討課題
第5 章 コミンテルン・アムステルダム・サブビューローの残された問題
1 現地創設
2 議会主義と労働組合問題
(1) コミンテルンによる方針転換と解散決定
(2) アムステルダム・サブビューローの方針の一貫性
(3) 『共産主義内の「左翼主義」小児病』への反論
3 解散と内部分裂
4 アムステルダム・サブビューローの「功罪」
終 章 第3 インタナショナルへの道の「終焉」
1 『「左翼主義」小児病』批判と「 未来の至るところでの『ボリシェヴィズム』」
2 ホルテル - トロツキー論争
(1) ホルテル,トロツキー,ブハーリンらの主張
(2) ホルテルらによるトロツキーおよびブハーリン批判
補 章 コミンテルン・パンアメリカン・エイジェンシーの活動資金問題
はじめに
1 受領資金総額とその配分・支出先
2 カナダ関係支出
3 南米行支出
4 メキシコでの支出
5 アメリカ合州国での支出
あとがき
文献目録
英文目次
人名索引