目次
□序章 忘れられがちな【植物の自然毒】
恐怖に震えるフランス兵――ジャガイモ
劇症衰弱型ダイエット法――インゲンマメ
万能薬ゆえの困惑――ゲンノショウコ
春の辛味注意報――セイヨウアブラナ、セイヨウカラシナ
高い薬効。意外な仕打ち――ドクダミ
花の色にご用心――ナタマメ
もったいない中毒――ユウガオ ……ほか
□第一章 致死性の身近な植物毒
難解、厄介、そして後悔――トリカブト
〝嫁殺し〟は蜜の味――ドクウツギ
息の根止める〝裸の貴婦人〟――イヌサフラン
乱獲される自殺薬――グロリオサ
吹き散らかる情報毒――イチョウ
香味豊かな絶命スパイス――シキミ
これぞシアンのしどころ――ウメ
特技は〝病院送り〟――バイケイソウ
しびれるプリマドンナ――コバイケイソウ
おいしい幻覚薬――ハシリドコロ ……ほか
□第二章 重大事故を起こす園芸植物
制御不能。踊り狂う猛毒――チョウセンアサガオ
時流にのって胃を逆流――スイセン
灼熱の針地獄――マムシグサ
その苦味でクビも飛ぶ――ヒョウタン
世界の名薬。路傍の毒草――タマスダレ
シアンのいどころ――アジサイ
遠くへ、そしてずっと遠くへ――アマチャ
育ててクラクラ、食べてフラフラ――ダリア
むかし薬草いま毒草――タバコ(ニコチアナ)
吸引される子どもたち――カラー
息の根止める魅惑の薬効――カロライナジャスミン
天国へ続く地獄の門――キョウチクトウ
テロリスト御用達の劇毒物――トウゴマ
小悪魔的な惚れ薬――スズラン(ドイツスズラン) ……ほか
□第三章 取扱い注意の身近な植物
箒と毒と家庭の守護神――アセビ
いにしえの春風の娘――アネモネ
高貴な香水はモーレツ下剤――アヤメ
恩知らずの失恋草――オダマキ
不安だらけの抗不安薬――ハナビシソウ(カリフォルニアポピー)
策略の舞台化粧――クレマチス
謎めく色彩の万華鏡――コリウス
鼻に詰めれば毛が生えますか――シクラメン
すてきにおいしい神経毒――スイートピー
穴だらけの魔法薬――セントジョーンズワート
斃れる家畜。腰抜かす毒ヘビ――デルフィニウム
南天、難転、その難点――ナンテン
あなどれぬ不可解な迷信――ノウゼンカズラ
いろんな意味でイライラするの――ハナミズキ
頭が悪くなる山菜?――フジ
鬼灯たちが照らす希望――ホウズキ
入口と出口に効くプリマ――ラナンキュラス
薬草、食草、どっこい毒草――ランタナ
あと少しの辛抱で――ルピナス
真冬のマラカス。痙攣の調べ――ロウバイ(ソシンロウバイ) ……ほか