目次
『福田徳三とその時代』
西沢 保(一橋大学名誉教授、帝京大学経済学部客員教授)著
◆第一部 福田徳三と経済学研究の黎明・初期の展開
◇序 章 概 観
◇第1章 福田と労働者問題、ブレンターノ・福田共著『労働経済論』とその影響
◇第2章 帰国、『経済学講義』の頃
◇第3章 『経済学講義』とマーシャル『経済学原理』―有機的成長と厚生経済論
◇第4章 聖トマスへの回帰とラスキン的厚生経済学
◆第二部 生存権の社会政策と厚生経済研究
◇第1章 「生存権の社会政策」と「労働権・労働全収権及び労働協約」―福田とアントン・メンガー
◇第2章 社会政策と社会・労働運動―資本主義と社会主義・マルクス主義の狭間で
◇第3章 「価格闘争より厚生闘争へ」―ピグー『厚生経済学』の批判
◇第4章 福田、ホブソン、イギリス福祉国家―「資本主義の前途」
◇第5章 生存権から解放の社会政策へ
◇終 章 労使関係の経済社会学
◆第三部 福田徳三と東京商科大学の形成
◇序 章 100年前のビジネス・スクール創設ブーム
◇第1章 創設期の東京高商とアントワープ高商
◇第2章 福田徳三、関一らの留学と世紀転換期の高等商業教育運動
◇第3章 企業者と社会―福田徳三と上田貞次郎
◇第4章 東京商科大学の誕生―商科大学 vs. 総合大学