目次
『遠隔講義消費者法〈新訂第3版〉2022』
河上正二(東京大学・東北大学名誉教授) 著
【目 次】
はしがき
第1講 消費者法 序論
1 消費者法への導入/2 「消費者法」と消費者問題の歴史/3 事業者間取引(BtoB)と消費者契約(BtoC)の相互作用/
4 消費者教育/5 消費者団体の役割(適格消費者団体・特定適格消費者団体など)/6 消費者法の展望など
第2講 消費者法の規制の多様性と消費者基本法
1 消費者法制の多様性/2 消費者の権利/3 消費者関連の保護法益を守る多様な手法/4 訪問販売を例に/5 行政罰と刑事罰
第3講 成年年齢の引下げと消費者法
1 成年者とは/2 国民投票法と公職選挙法改正/3 民法改正法に向けた動き(1)/4 民法改正法に向けた動き(2)/5 改正法の成立/
6 「人」の「能力」の問題から/7 消費者教育による支援/8 適合性原則と年齢等配慮義務
第4講 消費者契約法
1 消費者契約とは /2 消費者契約法の理念と特色 /3 契約締結過程の環境整備 /4 不当条項規制
第5講 広告・表示と情報提供
1 広告・表示 /2 情報提供義務
第6講 約款法と消費者法
1 はじめに /2 民法と消費者契約法の関係について/3 「約款」概念の導入について/4 背景となる思想・介入根拠について/
5 対価的不均衡への介入/6 「透明性の要求」と開示規制/7 債務内容確定ルール/8 不当条項規制
第7講 任意法の指導形像機能について
1 はじめに/2 「法」は「正しきもの」?/3 私的自治と任意法/4 約款法における任意法・強行法/5 一応の結論
第8講 「クーリング・オフ」についての一考察
1 問題の所在/2 クーリング・オフ制度の生成と展開/3 制度としての「クーリング・オフ」/4 理論上の問題/
5 制度運用上の問題/6 小 括
第9講 特定商取引(その1)
1 全体の概観/2 分野横断的課題/3 訪問販売(特商法第2節)/4 通信販売(特商法第3節)/5 電話勧誘販売(特商法第4節)/
6 連鎖販売取引(特商法第3章)
第10講 特定商取引(その2)
1 特定継続的役務提供(特商法第4章)/2 業務提供誘引販売取引(特商法第5章)/3 訪問購入(特商法第5章の2)
第11講 割賦販売・消費者信用
1 割賦販売・信用販売
第12講 金融取引と消費者法
1 金融取引と消費者法/2 説明義務に関する判例から/3 適合性原則と不法行為責任に関する最高裁判決/
4 「適合性原則」という思想 ―新時代の「一般条項」/5 消費者契約法への「適合性原則」導入問題/
6 「適合性原則」が求められる社会
第13講 製造物責任(Product Liability)等・商品の安全
1 製造物責任法(PL法)について/2 消費者安全関連法の展開/3 食品の安全と表示をめぐって/4 欠陥住宅問題
第14講 預託法をめぐる問題
1 預託取引について/2 いわゆる「販売預託商法」の違法性/3 改正法の概要
第15講 消費者法の在り方を求めて(まとめを兼ねて)
はじめに/1 消費者法に見る変化/2 消費者法の現在/3 階層をなす消費者法とその役割/4 変容を踏まえた今後の方向性/
5 事業者間取引(BtoB)と消費者契約(BtoC)の相互作用/6 消費者教育/7 消費者団体の役割など/
8 消費者法のこれから/9 適合性原則/10 消費者と事業者の対話/11 「消費者市民社会」の実現に向けて
事項索引
判例索引
〈補〉
■消費者法に関する教科書,参考文献,情報源など文献案内
■主要な消費者法関係法令
■「約款・定型約款・附合契約」について