目次
『ジェンダー法研究 第7号』
浅倉むつ子・二宮周平 責任編集
【目 次】
・はしがき(浅倉むつ子・二宮周平)
◇特集1:女性差別撤廃条約40周年◇
◆1◆ 女性差別撤廃委員会の役割と課題〔秋月弘子〕
はじめに
Ⅰ 条約の国内実施の監視―締約国の報告書審査
Ⅱ 条約の発展的解釈―一般勧告の採択
Ⅲ 人権侵害の被害者の救済―個人通報制度および調査手続
Ⅳ そ の 他
おわりに
◆2◆ 女性差別撤廃条約選択議定書の批准に向けて―条約上の個人の権利の保障を考える〔山下泰子〕
はじめに
Ⅰ 国際人権の保障対象
Ⅱ 女性差別撤廃条約第1条「差別の定義」
Ⅲ 女性差別撤廃条約第2条「締約国の義務」
Ⅳ 女性差別撤廃条約の選択議定書
Ⅴ 選択議定書批准に向けた日本の動向
おわりに―「実現アクション」の取組み
◆3◆ 女性差別撤廃条約に言及する国内判例の分析〔浅倉むつ子〕
はじめに
Ⅰ 「条約の規定が言及された判例」が問われている意味
Ⅱ 判例の検索
Ⅲ 条約の「直接適用可能性」をめぐる判例動向
Ⅳ 労働事件と女性差別撤廃条約
Ⅴ 原告らが条約を援用して提訴した事案
おわりに
◆4◆ 女性差別撤廃条約選択議定書の制定過程〔軽部恵子〕
Ⅰ はじめに
Ⅱ 女性の地位委員会作業部会での議論(1996-1999)
Ⅲ おわりに
◇特集2:ノルウェーにおける性の多様性◇
◆5◆ ノルウェーにおける性の多様性の尊重から学ぶこと〔矢野恵美〕
Ⅰ はじめに―FRIとの出会い
Ⅱ ノルウェーの性の多様性の尊重の現状
Ⅲ ノルウェーの法律の状況
Ⅳ ノルウェーから学ぶこと:なぜノルウェーは性の多様性を尊重できるのか
◆6◆ 【講演】ノルウェーはなぜ性の多様性を尊重できるのか〔(翻訳)矢野恵美・齋藤 実〕
Ⅰ はじめに―自己紹介及びFRIについて
Ⅱ ノルウェーにおけるLGBT運動の沿革
Ⅲ 現在のFRIの活動
Ⅳ ノルウェーの残された課題
◇特集3: DSDsを考える◇
◆7◆ DSDs:体の性の様々な発達(性分化疾患/インターセックス)とキャスター・セメンヤ排除と見世物小屋の分裂〔ヨ・ヘイル〕
Ⅰ はじめに
Ⅱ DSDs:体の性の様々な発達
Ⅲ オランダ・ベルギーの調査報告で指摘されているDSDsに対する社会的偏見
Ⅳ 社会的生物学固定観念
Ⅴ DSDsを持つ人々と家族の実際の困難
Ⅵ 法が関わる問題
Ⅶ キャスター・セメンヤと女性・有色人種差別
Ⅷ DSDsを持つ人々に対する「原初的差別」
Ⅸ おわりに
◆8◆ ドイツの性別登録における第3の選択肢と「インターセックス」〔石嶋 舞〕
Ⅰ はじめに
Ⅱ 立法内容
Ⅲ 当該立法の内包する問題
Ⅳ Diversはインターセックスのための性別登録か
Ⅴ 終わりに:ドイツ法に対する示唆と,日本での考察に対する示唆
【立法・司法の動向】
◇日本学術会議の提言の意義
提言:「同意の有無」を中核に置く刑法改正に向けて―性暴力に対する国際人権基準の反映をめぐって〔後藤弘子〕
Ⅰ はじめに
Ⅱ 背景としての6の要素
Ⅲ 日本学術会議の提言の概要
Ⅳ おわりに